研究課題/領域番号 |
13672379
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
鈴木 敏夫 秋田大学, 医学部, 教授 (20108559)
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研究分担者 |
伊藤 邦彦 秋田大学, 医学部, 助教授 (90221770)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | アンテドラッグ / ステロイド / 耳浮腫抑制作用 / 肉芽形成抑制作用 / ファージディスプレイ法 / ヒト型リコビナントFab / O157 / ベロ毒素 / ヒト型リコンビナントFab / ヒト型抗体 / ファージディスプレイ |
研究概要 |
新規ステロイド薬である各種hemisuccinyl methyl glycolateを、プレドニゾロンおよびデキサメサゾンより、アンテドラッグの概念を基に合成したそれぞれのmethylglycolatesより合成した。それぞれの化合物のCroton耳浮腫抑制作用およびPaper disk肉芽形成抑制作用について検討した。その結果、2つの(20S)-Succinyl dexamethasone誘導体に、それぞれの親ステロイドであるプレドニゾロンおよびデキサメサゾンより強力な局所抗炎症効果を確認できた。またこれらの誘導体は全身性の作用である胸腺萎縮、副腎退化および体重減少を示さなかった。さらにこれら2つの誘導体はラット体内で速やかに活性体に変換された後、短時間で消失した。これらの結果から、この2つの誘導体はステロイドの全身的副作用の極めて少ない優れたステロイド剤となり得ることが示唆された。 一方、病原性大腸菌O157の産生するベロ毒素に対して中和活性を有するリコンビナントヒト型抗体の作製について検討した。血中にVT1中和抗体価の認められた健常人の末梢血リンパ球からRT-PCR法により、IgG1,κコンピナトリアルライブラリーを構築した。ライブラリーをVTに対してパニングし、リコンピナントFabクローンをスクリーニングした結果、VT1反応性のクローンを3個、VT2反応性のクローンを2個得ることに成功した。これらのクローンは、それぞれVT2あるいはVT1に対して交差反応性を示し、VT中和活性を示さなかったことから、認識するエピトープは、毒素の中和には関係せず、VT1およびVT2に共通して存在する領域であることが示唆された。
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