研究課題/領域番号 |
13672429
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
高木 康 (2003) 昭和大学, 医学部, 教授 (30138490)
嘉悦 幸代 (2001-2002) 昭和大学, 医学部, 助手 (40255766)
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研究分担者 |
五味 邦英 昭和大学, 医学部, 教授 (60053980)
福地 邦彦 昭和大学, 医学部, 助教授 (70181287)
高木 康 昭和大学, 医学部, 助教授 (30138490)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | APC / 癌抑制遺伝子 / 大腸癌 / カドヘリン / βカテニン |
研究概要 |
癌の予後診断においては、治療反応性に加え、浸潤・転移能の判定が、臨床検査医学の重要課題である。癌の治療反応性については、放射線治療、化学療法どちらにおいても、アポトーシス経路の完全性を評価している。この目的では、p53の変異の有無、Bcl2の発現の程度が第一に評価され、ついで、アポトーシス実行経路のそれぞれのfactorの発現評価が行われ、実地診療に応用されている。浸潤・転移能の評価の有力な手段としては、カドヘリン-βカテニンの発現を判定することが候補として挙げられている。βカテニンは、カドヘリンの裏打ち蛋白としての機能を持ち、また、その高発現と核移行後には増殖遺伝子活性化を行う多機能蛋白である。そして、発現制御はユビキチン・プロテアソームによってタンパクレベルで行われており、癌抑制遺伝子のAPCがその制御に関わっていることである。最近の3年間の癌学会においても、各種の腫瘍においてβカテニン発現と細胞の分化や進行度との関連が検討されている。本研究においては、大腸癌検体を使用してβカテニンとAPCの発現検索を行ったが、十分な結果を得られなかった。そこで、臨床検査医学におけるβカテニン検索の意義について最近の報告を基に以下のごとく整理した。癌細胞における1)βカテニンの変異の検索2)癌の種類によるβカテニン発現レベルの検討3)βカテニン発現制御を行うAPCを含む蛋白発現の検討、を行っていく必要があるといえる。
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