研究課題/領域番号 |
13672448
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
落合 宏 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (30018692)
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研究分担者 |
寺西 秀豊 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (40115184)
八塚 美樹 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (00293291)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | ラテックスアレルギー / ラテックス感作群 / ハイリスク / パウダーフリーグローブ / 低アレルゲン化ラテックス / 蛋白分解酵素 / IgE / 調査研究 / 天然ゴム / ラテックス果物症候群 / 医療従事者実態調査 / 若年者実態調査 / ハイリスク群 / 低感作ラテックス / ウエスタンブロット法 / 実態調査 |
研究概要 |
富山県内医療従事者及び一般若年層を対象としたラテックスアレルギーに関する実態調査(独自に開発した質問票による)と一部の対象者の血清検査を行った。さらに低アレルゲン化ラテックス作製を試み、以下の結果を得た。 1.医療従事者641名(内看護師580名)を対象とした調査により、 (1)手袋・ゴム風船・絆創膏等ラテックス関連製品により即時型アレルギーが誘発されたラテックス感作群は20.7%に達した。ラテックス感作群には若年層および手術室勤務が多かった。 (2)89名の血清検査から2名が本アレルギーであると診断されたが、すべて看護師であった。 (3)使用が回避されるべきパウダー付きラテックス手袋を依然として使用している施設が半数を占めた。 (4)対処法として、アレルギーへの進展を助長する「ローション・湿潤クリーム塗布」が主流であった。 2.一般若年層(中学生以下、平均年齢12.61才)405名を対象とした調査により、 (1)ラテックス感作群は19.8%に達した。ラテックス感作群と他一般若年詳間で男女差は認められなかったが、ラテックス感作群の平均年齢は4.55才若く、かつ他の即時型アレルギーの併発率は有意に高かった。 (2)主な誘発ラテックス製品として絆創膏(70%)、家庭用ゴム手袋(11.3%)、ゴム風船(11.3%)があげられた。 (3)対処法として、原因製品の使用回避(36.3%)や医療機関受診(25%)等適切な対処法が取られていた。但し、本アレルギーの診断検査を受けた者は皆無であった。 3.上記の調査結果より、発症原因として、医療従事者では、年齢(若年)、手術室、パウダー付き手袋、不適切な対処法が抽出された。また一般若年では、年齢(若年)、他アレルギー疾患の併発、絆創膏が抽出された。 4.ラテックスHev B1とHev B7アレルゲンへのIgEの結合性はラテックスをトリプシンあるいはパパイン処理(37℃,1時間)により失われた。このことより、蛋白分解酵素処理は、低アレルゲン化ラテックスの開発に有用であると考えられた。
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