研究課題/領域番号 |
13672452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
楊箸 隆哉 信州大学, 医学部保健学科, 教授 (90191163)
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研究分担者 |
木村 貞治 信州大学, 医学部, 教授 (70252111)
坂口 けさみ 信州大学, 医学部, 教授 (20215619)
藤原 孝之 NPO健康科学研究開発センター, 教授 (40181416)
近藤 浩子 信州大学, 医学部, 助教授 (40234950)
大平 雅美 (大平 雅義) 信州大学, 医学部, 教授 (50262738)
畔上 真子 信州大学, 医療技術短期大学部, 助手 (40324272)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 癒し / マッサージ / 指圧 / 快適性 / 変動解析 / 脳波 / 心拍数 / 定量化 / healing / Massage / relaxation / EEG / タッチ / 看護技術 / ヒーリング / 代替療法 |
研究概要 |
本研究では"癒し"を「環境調整を含む何らかの人的介入により快適感をもたらすこと」と考え、特に「マッサージ効果」に焦点を合わせて、心理生理学的検討を重ねてきた。この中で、「刺激-反応系」の「刺激」に相当する部分は、今回「ウォーター・スティミュレーション・ベッド」という機械による人的要素の入らない"機械的"刺激と、「徒手マッサージ」という人的要素に大きく左右される刺激の2つを用いて行った。前者に関しては、純粋な機械刺激が「筋疲労」という具体的な症状を軽減すること、また、筋疲労の軽減により、主観的快適感をもたらすことが明らかになった。さらに、背部へのパターン刺激は、ダイレクトに脳波覚醒を起こし、恐らくはその後の開放感からくる主観的快適感を生じさせることが示唆された。この場合、単純に主観的快適感を脳波や心拍変動などの生理学的指標で判断することは不可能であり、生理指標の時間的な、しかもダイナミックな変化を考慮する必要があることが示唆された。 後者の徒手的マッサージによる刺激は、その定量化が難しく、まず定量方法の工夫から研究を始めたが、最も単純な垂直圧に近い指圧の定量化には、ある程度成功している。その中で、被験者(患者側)の主観的な痛みと快適感との間には一定の相関関係があること、また、年齢や肩こりの有無により、快適だと感ずる指圧力の大きさが異なること等が確認された。より複雑なマッサージの刺激量を定量する方法は、現在、前後・左右への変位と共に圧力を表現できるセンサを開発した段階であり、これを用いた具体的な実験はこれからというところである。また、今後「刺激-反応系」全体にも焦点を合わせ、「タッチ」の研究を含めた相互関係などの検証を具体化してゆく予定である。
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