研究課題/領域番号 |
13672453
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 聖路加看護大学 (2003) 信州大学 (2001-2002) |
研究代表者 |
麻原 きよみ 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80240795)
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研究分担者 |
山崎 章恵 信州大学, 医学部, 助教授 (50230389)
百瀬 由美子 信州大学, 医学部, 助教授 (20262735)
大久保 功子 信州大学, 医学部, 教授 (20194102)
長江 弘子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (10265770)
湯本 敦子 信州大学, 医学部, 助教授 (10252115)
鈴木 泰子 信州大学, 医学部, 助手 (60283777)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 家族 / 看護師 / 支援 / システム / 相談 / 病院 / 地域 / 連携 / 看護 |
研究概要 |
医療施設における、地域と連携した家族支援システムのあり方を検討することを目的とし、病院に入院・通院する患者家族45名の生活困難に関する調査、医療施設と地域の看護管理者333名の家族支援に関する調査、国内外の視察研修、事例検討等を行ない、以下のことが明らかとなった。 1.家族は時間、空間、手段、経済、関係および文化のすべての側面に困難を抱えていた。また、医療者や近隣、職場、同室者および他の家族に気遣いながら、患者を支えたいという思いだけで世話をしており、誰からも支援されていない状況にあった。 2.医療施設および地域の看護管理者の多くが家族支援を行なっていると回答していたが、医療施設に比べ、地域の看護職の支援割合および肯定的な評価が高かった。また、医療施設の看護師は家族を患者の背景としてとらえていたが、地域看護職は患者同様、ケアの対象としてとらえ、実際に家族全体を対象とした調整を行なっていた。 3.国外の家族ケアの先進施設では、病棟に専任の看護師のケースマネジャーを配置し、患者・家族に入院から退院までかかわり、施設内の関係職種間の調整や、退院教育とその確認、退院計画の立案と地域看護職との連携を行なっていた。国内の施設では、退院支援部門が設置され、入院当初から退院後の生活に問題が予測された患者・家族を支援し、地域と連携しながら退院支援を行なっていた。 4.1から3の結果から、医療施設における家族支援の形態として、(1)施設内の家族支援相談室における支援、(2)病院の退院支援部門における家族相談および支援、(3)病棟のケースマネジャーによる家族支援、が考えられ、事例検討等を通して3つのシステムの有効性と課題を検討した。 以上から、医療施設における家族支援システムの一形態として病棟単位の看護師のケースマネジャーのシステムを提案した。また今後の家族支援のための政策について提言した。
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