研究課題/領域番号 |
13672467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 東京都立保健科学大学 |
研究代表者 |
岡部 聰子 (岡部 聡子) 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 教授 (60112554)
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研究分担者 |
後藤 志保 (岡崎 志保) 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助手 (50336533)
石川 ふみよ 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 講師 (20190621)
下平 唯子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 講師 (70259141)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 失語症者 / 学際的アプローチ / チーム医療 / Trans-disciplinaryアプローチ / 協働 / 失語症 / Transdisciplinary / トランスディスプリナリーアプローチ / 態度 / トランスディシプリナリー アプローチ |
研究概要 |
(目的)失語症者への学際的アプローチに関する研究として、1.失語症者に対する医療専門職者の態度に影響する要因を明確にする2.学際的アプローチを実践している施設の実態を調査する3.学際的アプローチに向けての教育プログラムを作成することを目的とした。 (方法)文献検索、リハビリテーション施設の見学と聞き取り調査 (結果)失語症者に対する医療専門職者の態度に関しては、医療専門職者の肯定的、好意的態度が失語症者の不安や脅威を軽減し、患者のQOLを高めることが明確となった。さらに障害者・失語症者への態度に影響する要因では、職種、障害者、失語症者との関わりの経験の有無が大きく影響していた。従来とは異なるシステムのもとでチーム医療を実践している施設の実態は、以下の特徴が見られた。1.チームの全員が統一した情報を共有するシステムとして、情報の一元化、電子カルテの導入を採用していた。2.患者にとって有効な共通の目標立案のために、頻回のカンファレンス、ミーティングの実施、3.ハード面として、スタッフルーム、スタッフステーションの導入4.同じ空間で仕事をすることで、それぞれの職種間での情報の共有が可能、患者の状態が統合して理解しやすい5.理学療法士、作業療法士が直接的ケアに参加することで、患者や各々の職種にとってメリットがある6.同じ業務をすることでの協働、刺激、アイデンティティの葛藤が生じる7.各専門職者間での役割の境界が不明瞭になるなどがあった。 (考察)患者ケアの質の向上を目指して、多職種が共通の目標に向け、それぞれが協働・連携していく学際的アブローチから、患者ケアに対して、意図的・計画的に各医療専門職者の垣根を越えたアプローチ、すなわち,Trans-disciplinaryアプローチへの移行がみられていた。失語症者に焦点を当てたケアは、ますますTrans-disciplinaryアプローチへの取り組みが重要となり、教育の中にも取り入れていく必要性が示唆された。
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