研究課題/領域番号 |
13672471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
土井 まつ子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (00155615)
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研究分担者 |
堀井 俊伸 浜松医科大学, 医学部, 助手 (80283430)
斉藤 麻子 静岡県立大学, 看護学部, 助手 (20326127)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 中心静脈栄養 / CR-BSI(カテーテル関連血流感染) / 輸液ライン(CVライン) / 輸液 / 中心静脈カテーテル(CVC) / 輸液バンク / 汚染 / 手洗 / 中心静脈カテーテル / 血流感染 / 菌血症 / TPN / 輸液調製 / ライン管理 / 手洗い / ラインハブ / 静脈カテーテル / IVH / 輸液調整 |
研究概要 |
本研究は、中心静脈栄養(TPN)を受けている患者のカテーテル由来の血流感染(CR-BSI)を低減するために、CR-BSIの感染経路の解明と新たな輸液管理の方法を検討した。CR-BSIの主要な感染経路として、カテーテル刺入部からの菌の侵入、輸液調製時の汚染、輸液ラインハブの汚染について調査した。CVC刺入部皮膚の細菌陽性率は20%であり、このうち9検体(60%)からS.epidermidisがが分離された。CVC先端と他の検体から同一の菌種の分離例には、CVC先端からの菌株と刺入部から分離された菌株のRFLP型が同一であった例が認められ、S.epidermidisはCR-BSIに関与する主要な菌と推測された。次に、中心静脈輸液を行った患者の輸液バッグ内の残液と、輸液ライン内の残液の汚染を検討した。病棟の通常の環境下で調製された輸液バッグからの分離率は5.9%であったが、薬剤部の無菌条件下で調製された輸液からは菌が分離されなかった。一方、輸液ラインでは、閉鎖型のライン内残液からは菌が分離されなかったが、開放型ラインでは菌が分離された(16.6%)。医療従事者の手指に付着した菌による汚染の可能性が示唆されたので、輸液バッグや輸液ラインの菌と医療従事者の手指由来の菌との関係、医療従事者の衛生行動について検討した。作業環境の消毒やケア後の手指消毒の実施率が低く、医療従事者の手指を介して、ラインハブの汚染や菌の伝播が示唆された。ライン交換時の操作やサイトケアなどの管理方法を検討する必要があると考えられたので、現状の感染対策を再検討した。観察調査法により改訂したTPN管理方法を評価した結果、手洗いや手袋の使用などの実施率が上がり、消毒方法が改善されたことが明らかとなった。
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