研究課題/領域番号 |
13672480
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
|
研究機関 | 高知女子大学 |
研究代表者 |
森下 安子 高知女子大学, 看護学部, 講師 (10326449)
|
研究分担者 |
井上 郁 高知女子大学, 看護学部, 教授 (60176419)
時長 美希 高知女子大学, 看護学部, 助教授 (00163965)
宮上 多加子 高知女子大学, 社会福祉学部, 講師 (90259656)
松木 里江 高知女子大学, 看護学部, 助手 (00311928)
松本 女里 高知女子大学, 看護学部, 教授 (10010109)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 高齢者 / 介護予防 / 閉じこもり予防 / 交流 / 評価 / デイサービス / ディサービス / グループ活動 |
研究概要 |
1.研究目的:地域サービスの充実や質の向上をはかるために、高齢者の介護予防、閉じこもり予防を目的とした地域交流型デイケアサービスの利用者からの主観的効果を測定する指標を開発することである。 2.研究方法:文献より地域交流型デイケアサービスに対する高齢者の主観的評価指標(14カテゴリー、107項目、5段階尺度)を作成した。その後エキスパートの保健師による評価項目の洗練化を行い、最終的に13カテゴリー71項目とし、自記式アンケート調査を行った。対象はA市の地域交流型デイケアサービスを利用している高齢者で、分析方法はSPSS(Ver9.0 for Window)を使用し、相関係数、クロンバックα係数の分析を行った。 3.結果及び考察:地域交流型デイサービスを利用している高齢者122人に調査表を配布し、回答のあった101人の中で、質問紙の75%以上回答している78人(63.9%)を有効回答として今回の分析に使用した(有効回答率77.2%)。スケールの信頼性については、この質問紙に含まれている13のスケールのCronbachのα信頼性係数は0.80以上であり、充分な信頼性があると考えられた。グループの特性と主要概念間の相関関係は、[交流の機会]が[自己決定]を除いた他の全てのカテゴリーと有意な相関が見られた。デイケアの中で、参加者同士がお互いに関わりあうことは、対人関係の質や量に関係するだけでなく、自己認知、心の状態、生活の仕方とも関係する重要な要素であると考えられる。[場の保証]は、[生き生きする][充実した生活][安定した心の状態]について有意な相関がみられたが、[生活リズムの調整]は有意な相関がみられなかった。質問項目の特徴としては、定期的に行く場というよりも心理的な要素の強い項目が多く、そのことが関係しているとも考えられるので、質問項目についても再検討する必要がある。[学習]は、<直接的に影響するもの>に含まれる全てのカテゴリーと有意な相関がみられた。これは、[学習]が、一つは、必要とする情報や知識を獲得し、自分の生活に生かす方向性を見出すという個人の成長への要素と、お互いに学び合うという参加者同士の交流と捉えられる要素との2つを含むため、[交流の機会]と関係のあるカテゴリーとも相関を持つこととなったと考えられる。
|