研究課題/領域番号 |
13672489
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
片山 富美代 広島国際大学, 看護学部, 講師 (70309649)
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研究分担者 |
林 慎一郎 広島国際大学, 保健医療学部, 助教授 (20238108)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 血圧測定 / コロトコフ音 / 看護技術 / CAI |
研究概要 |
水銀血圧計を用いた聴診法による血圧測定では、コロトコフ音の発生や消失によって収縮期血圧と拡張期血圧を測定している。しかしながら、このコロトコフ音は血圧値を直接示すものではなく、発生・消失値がそれぞれの値と非常に近いという臨床結果を利用しているにすぎない。 これまでの研究結果では、コロトコフ音の発生原因は血管の振動や血流の変化によるものと考えられている。そこで本研究では、血管や血液の状態の変化がコロトコフ音やその成分に影響を与える可能性を調査し、それらの相関の解明とそれを臨床教育へ応用できるCAIシステムの確立を試みた。 初年度はこれまでに報告されているコロトコフ音分析に関する文献を調査し、電子聴診器によるデータ収集法や条件を決定した。そして幅広い年齢層にわたるコロトコフ音を収集し、そのパターン分類の可否について調査した。得られた音声データを用い、アニメーションによる聴音シミュレータを試作した。このシミュレータをWeb教材に組み込み、モニタによる試験運用を行った。その結果、このような教材が基礎看護技術の習得に効果的であることが確認された。 次年度はコロトコフパターンの分類の可能性を調べた。安静時と軽い運動負荷をかけた場合に対する繰り返し測定に対してその再現性が確認された。しかし健常な対象に対しても様々なパターンが得られることがわかりこれまで報告されているパターン分類についても改めて再考する必要性が示唆された。 最終年度はコロトコフ音の周波数分析を行い、その固有性、および再現性について解析を行った。その結果、得られた周波数分布のパターンには50Hzから300Hz付近に共通する3つのピークの存在が確認された。音質の変化や個人差はこの3つのピークのうち高い方の2つのピークの周波数、および強度の変化に主に起因していることが示された。 これらの結果は聴音シミュレータの今後の改良に反映される予定である。
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