研究課題/領域番号 |
13672491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 埼玉県立大学 (2002-2003) 順天堂医療短期大学 (2001) |
研究代表者 |
松村 ちづか 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部・看護学科, 助教授 (70331395)
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研究分担者 |
伊藤 和弘 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80184646)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
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キーワード | 在宅痴呆性老人家族介護者 / 自己強化 / プロセス / 促進要因 |
研究概要 |
在宅痴呆性老人家族介護者の自己強化のプロセスおよびその促進要因を明らかにするため、16名の家族介護者に対するインタビュー調査および872名の家族介護者に対する質問紙調査を行った。その結果、以下の点が明らかになった。1.インタビュー調査により家族介護者の自己強化とは、介護者が困難な介護体験を乗り越え、自己を強化するプロセスであり、そのプロセスには、(1)確かさ(2)変更(3)受容(4)広がりの4段階が仮定された 2.インタビューデータを基に自己強化項目・促進要因項目・ストレス項目を作成し、質問紙調査を行った。504名(57.8%)の有効回答データの因子分析により、自己強化の4因子構造が確認され、(1)確かさ(α=0.94)(2変更(α=0.90)(3)受容(α=0.83)(4)広がり(α=0.76)を見出すことができた(全体のα=0.88)。その寄与率は69.5%(累積寄与率:69.545)であった 3.自己強化合計点は、ストレス得点と弱い負の相関があった(r=-0.09) 4.重回帰分析により、自己強化の各段階への規定要因として次の要因が統計的に有意であった。(1)確かさへの規定要因:受け止め、理解、病気認識(2)変更への規定要因:受け止め、心身余裕(3)受容への規定要因:受け止め、理解、限界認識、痴呆の人との関係安定(4)広がりへの規定要因:受け止め、理解、心身余裕。以上の結果から、家族介護者の自己強化のプロセスの各段階に応じた支援の必要性が示唆された。
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