研究課題/領域番号 |
13672492
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 東京都立保健科学大学 |
研究代表者 |
河原 加代子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助教授 (30249172)
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研究分担者 |
網本 和 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助教授 (70326023)
高石 純子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助手 (50289972)
杉本 正子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 教授 (80226464)
結城 美智子 宮城大学, 看護学部, 助教授 (20276661)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 姿勢 / 測定用具 / 脳血管障害 / 看護介入 / 評価 / 在宅ケア / 起居動作 / 在宅脳血管障害者 / 家族介護者 / 重心測定用具 |
研究概要 |
【目的】日本では、在宅障害者の7割を脳血管障害者が占めている。在宅障害者の寝たきりを予防する看護ケアは、障害者のQOLの向上をめざす最も重要で基本的なケアである。これまで立位平衡や歩行能力の獲得に関する研究は多く報告されているが、「仰臥位から起き上がり端座位を保つ」という姿勢動作に関する研究はほとんどない。また従来の比較的大規模な分析装置は在宅ケアの実践の場面で適用することが困難であった。本研究の目的は、在宅ケアにおける寝たきりを予防する看護介入の効果を定量的に測定する計測方法の開発と臨床における有用性の検証を目的とした。【方法】1)在宅ケアの場で使用可能な姿勢変化を測定する用具を開発した。計測用具の信頼性・妥当性を確認するために、基礎的実験として、(1)起き上がり端座位を保つ(2)車椅子座位から立位をとるという2つの動作(以下対象動作)を、健常者が半身麻痺を模倣する模擬患者の状態を計測し健常の状態と比較した。2)リハビリテーション目的で入院中の脳血管障害者を対象に、時間軸2時点(約1ヶ月後)における対象動作の測定を実施した。【結果】1)圧電振動ジャイロと増幅器及びPCで構成される姿勢変化の測定用具の信頼性・妥当性:被験者女性2名を対象に、対象動作時の角度、角速度、仕事率の変化について比較した結果、角度、角速度平均、仕事率、動作時間において健常者のそれと有意差が認められた。2)脳血管障害者12名を対象とした対象動作の測定結果から、各ケースの縦断的変化を角度及び角速度の変化として計測、脳血管障害特有の姿勢変化が確認された。【考察とまとめ】基礎実験と臨床実験の結果から、本研究で考案した測定用具は姿勢変化を定量的、視覚的に測定する用具として有効であることが示された。また在宅ケアの場で用いることにより、在宅脳血管障害者や家族介護者、ケア提供者に、視覚的に訓練効果を示すことができ、障害者の意欲や介護者の介護目標を定める指漂としての可能性が示唆された。
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