研究課題/領域番号 |
13672498
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
真田 弘美 金沢大学, 医学部, 教授 (50143920)
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研究分担者 |
大桑 麻由美 金沢大学, 医学部, 助手 (30303291)
紺家 千津子 金沢大学, 医学部, 助手 (20303282)
須釜 淳子 金沢大学, 医学部, 助教授 (00203307)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 褥瘡 / 看護技術 / ケアアルゴリズム / コンピューターシステム / コンピュータシステム / 創傷治癒 / 看護 / アルゴリズム |
研究概要 |
[はじめに]高齢者の褥瘡の早期治癒を目指して、褥瘡の局所環境を整える看護技術を実践に適用させることは重要である。そこで、本研究の目的は、意思決定ツールとしてケアアルゴリズムを作成し、その有効性を確認後コンピューターのソフトウエアを開発することである。 [方法]1.褥瘡ケアのエキスパート478名に高齢者における治療遅滞褥瘡の状態と要因とを調査用紙を作成し調査する。その結果から、創部アセスメントツールを作成する。2.褥瘡部の状態からケア計画が立案できるケアアルゴリズムを作成するために、EBN手法を用いた文献検索からケア判断樹を作成する。そして、専門家パネル9名による議論と再評価を重ね内容妥当性を確保する。3.創部アセスメントツールとケアアルゴリズム(以後、システム)の有効性は、システム使用群(実験群)と未使用群(対照群)に分け、褥瘡治癒過程(DESIGNの得点と創面積)と費用対効果を比較して評価し、ソフトウエアを作成する。 [結果]1.回収率は51.2%であった。抽出された治癒遅滞状態とその要因を基に、DESIGNの項目ごとに褥瘡治癒遅滞状態の有無を写真や図で確認しながら創部をアセスメントするツールを作成した。2.作成した43のケア判断樹を基に、創部アセスメントツールと連動したケアアルゴリズムを作成した。3.対象は、実験群63名、対照群88名であった。創治癒に影響を及ぼす要因は、両群間で有意差はなかった。創治癒過程は、実験群が対照群よりDESIGNの得点と創面積が有意に減少していた。局所ケアに要した費用は実験群が有意に低額で、増分費用効果は対照群より実験群が効果的であった。そして、Microsoft Access xpを基盤に、このシステムのCD-ROM版を作成した。 [考察・まとめ]褥瘡部を直接観察し、創傷状態から褥瘡ケアを導くという従来にない看護技術システムを開発した。その結果、このシステムは創傷治癒と経済性の両側面からの有効性が支持され、そしてソフトウエア化に成功した。
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