研究課題/領域番号 |
13672502
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
明石 惠子 三重大学, 医学部, 助教授 (20231805)
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研究分担者 |
浦川 加代子 三重大学, 医学部, 講師 (00273384)
中西 貴美子 三重大学, 医学部, 講師 (40283543)
櫻井 しのぶ 三重大学, 医学部, 助教授 (60225844)
片岡 智子 三重大学, 医学部, 助手 (90314111)
中川 雅子 三重大学, 医学部, 助教授 (70266211)
石川 睦弓 三重大学, 医学部, 助手 (90324516)
村木 明美 三重大学, 医学部, 助手 (10273385)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 肝切除 / 生体肝移植 / 周術期看護 / 回復過程 / 術後合併症 / 高ビリルビン血症 |
研究概要 |
肝切除に関する文献検討、診療録調査、看護の実際、インタビューなどから以下の知見を得た。 1.肝切除、肝移植に関する文献検討 (1)国内文献の検討 肝切除・肝移植について看護師が執筆した最近10年間の文献を整理した。貴重な看護の経験が多数報告され、看護の質向上に貢献しているが、研究のプロセスをふまえた研究は少なかった。 (2)海外文献の検討 最近10年間の海外、特に米国を中心とした肝臓手術に関する看護研究の動向を概観した。肝臓癌が少ないという背景から肝移植についての研究が主であり、患者の視点を大事にしたQOLや体験・意味などを扱った質的研究が多かった。 2.肝切除患者および生体肝移植患者の看護 (1)肝切除患者の術後の回復過程 肝切除を受けた患者の体験から、患者は、手術後、身体的な苦痛と自分らしさの欠如を感じ、自分の力で体調を判断し、状態を改善するために可能な努力をしていることが明らかになった。 (2)肝移植患者の栄養管理 成人生体肝移植レシピエント・ドナーの診療記録・看護記録の調査から、術後の時期に応じた経口、経腸、経静脈の適切なルートからの栄養管理の必要性、特に感染予防が肝要なレシピエントにおける経腸栄養の有効性が示唆された。 (3)肝移植患者の感染管理 腹膜炎、敗血症性ショックを併発し、全身状態改善後に肝移植を受けた事例を通して、ICUにおける呼吸器感染、血流感染、創部感染、腹腔感染・ドレーン感染に関する看護の重要性を指摘した。 (4)肝臓手術患者のメンタルヘルス 肝切除・生体肝移植を受けた患者のこころの状態は、(1)経過、(2)身体的苦痛、治療環境、(3)家族関係、によって影響を受けることが明らかになった。刻々と変化するメンタルヘルスをその都度適切にアセスメントし、医療チームで心身両面のケアを行うことの必要性が示唆された。
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