研究課題/領域番号 |
13672503
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
津田 紀子 神戸大学, 医学部, 教授 (80172021)
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研究分担者 |
矢田 真美子 神戸大学, 医学部, 教授 (10239783)
田村 由美 神戸大学, 医学部, 助教授 (90284364)
宮脇 郁子 神戸大学, 医学部, 助教授 (80209957)
中田 康夫 (中田 庸夫) 神戸大学, 医学部, 助手 (70295773)
石川 雄一 神戸大学, 医学部, 教授 (90159707)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 虚血性心疾患 / 成人女性 / 退院後生活 / 心理社会的反応 / 医療支援ネットワーク / 心理的反応 / チームアプローチ / 看護介入モデル / 循環動態 / 自律神経系活性 / 成人女性患者 / 心理社会的特徴 |
研究概要 |
本研究は虚血性心疾患を持つ女性の退院後生活のアセスメントツールと看護介入モデル試案の開発に関する研究の一部であり、以下の知見が得られた。 1.心臓リハビリテーション過程にある患者の入院中および退院時の2つの時点での退院後生活に対する不安について調査した結果、入院中および退院時の双方で「再発への不安」「胸部症状への不安」「急変への不安」が高いことが明らかになった。また、退院時は「趣味に対する不安」「食事に対する不安」「人付き合いの不安」など社会的交流に対する不安も大きくなっていた。これらの結果は男女の双方に認められた。 2.虚血性心疾患を持ち自宅で生活しながら外来通院をしている女性患者の生活上の体験からその生活の実態を分析した結果、「付きまとう発作の恐怖」が中核概念となっていることが明らかとなった。さらに「閉鎖的活動」、「活動の抑制」、「社会的交流の縮小」という日常生活上の気配りをしていることが明らかとなった。また、家事労作やそれ以外の行動において、「心臓への負担に気配り」をし、工夫をしていることも明らかになり、「他者からの支援の受け入れ」はショックなことだが対処の方法として活用していることが確認できた。 以上のことから、虚血性心疾患を持つ女性の場合、発病年齢が比較的高齢であること、ほとんどが専業主婦であることを考慮して、医療従事者は地域における医療支援ネットワークを構築し、患者の不安に対処できることが看護介入モデルの基礎になるという示唆を得た。 また今後の課題として、今回明らかになった女性が心臓への負担を気配りしながら行っている、家事を中心とした労作についてフラクレットを用いてその負担度を解析する研究を継続し、医療支援ネットワークとして専門的な立場で支援ができるシステムを開発してゆく。
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