研究課題/領域番号 |
13672511
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
寺崎 明美 長崎大学, 医学部, 教授 (50163910)
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研究分担者 |
関根 剛 大分県立看護科学大学, 講師 (90290452)
辻 慶子 長崎大学, 医学部, 講師 (60336188)
間瀬 由記 (間瀬 由紀) 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (60256451)
鷹居 樹八子 長崎大学, 医学部, 講師 (40325676)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 咽頭摘出者 / セルフヘルプ・グループ / 自尊感情 / 食道発声 / 再構築 / 自己効力 / 自己決定 / エンパワーメント / 喉頭摘出者 / 喉頭全摘術 / セルフヘルプ・グルーピング / 自助グループ / コーピング |
研究概要 |
喉頭摘出者の代用音声リハビリテーションを目的としたセルフヘルプ・グループ(SHG)会員710名を対象に、グループに参加することによるインテンシブとしてのセルフエフィカシーや、エンパワーメントする過程と影響要因を明らかにすることを目的とした。 1.質問紙調査(平成13・14年度) 261名(回収率36.7%)の有効回答を主成分、二元配置分散分析等により検討し、以下の結果を得た。 (1)グループからは参加意欲や孤独感の解消などの【積極性の獲得】、代用音声獲得の【具体的能力獲得】、経験や感情をわかちあう【情緒的支援】を受けており、これらはエンパワーメントの要素であった。 (2)上記の3因子は、食道発声獲得状況、ストレス対処パターン、日常生活負担感と関連が認められた。ストレス対処として【問題解決対処】【対人情緒的対処】が確認され、両者の傾向が強い程グループからの支援感は強かった。 (3)原音発声を練習している初心クラスでは、ストレス対処の問題解決・対人情緒的対処ともに得点が低く、日常生活負担感が強い場合には、グループからの支援を感じる程度や参加率も低く、教室参加を中断しやすい結果が得られた。 2.面接調査(平成14・15年度) 質問紙調査による初心クラスは、広く提供される【情緒的支援】においても実感されていなかった。そこで面接調査により40名の初心クラス参加者の術前から退院後の生活体験を質的帰納的に分析し、238コードを抽出、55サブカテゴリー、20カテゴリーを形成した。すなわち初心者は失声という障害、社会的役割喪失の二重のパワーレス状態から、SHG参加により【失声の意味づけ】や【生活の折り合いのつけ方】などを周りのサポートによって確立し、次第に【食道発声獲得の必要性を自覚】し、【ライフスタイルの再編成を構築】しながら訓練継続に関する自己決定をしていることが判明した。
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