研究課題/領域番号 |
13672533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 高知女子大学 |
研究代表者 |
中野 綾美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (90172361)
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研究分担者 |
益守 かづき 高知女子大学, 看護学部, 助教授 (20238918)
矢野 智恵 高知女子大学, 看護学部, 助手 (60326452)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 家族 / 子ども / 医療 / 参画 / 看護介入 / 病気の子ども / 介護介入 |
研究概要 |
本研究は、病気の子どもを抱えている家族が、子どもの権利を守り、子どものアドボケイトとして医療に参画することを支援する方略を見いだし、医療への家族の参画を支援する介入方法を開発することを目的とした。小児科外来・病棟、NICUを有する3施設に勤務している看護者38名を対象に、面接法によりデータ収集を行った。データは、逐語記録し、コード化、カテゴリー化を行った。データを分析した結果、(1)医療への参画を支援することが困難な家族の10の特徴、(2)家族の医療への参画を支援する上での11の障碍が抽出された。また、家族の医療への参画を支援する看護介入としては、【状況に応じて用いる方略】を選択的に用いるタイプと、子どもの権利・家族の権利・家族の医療への参画についての考えを基に【中核となる方略】【状況に応じて用いる方略】を用いるタイプが抽出された。一方、NICUに入院している子どもの家族に対して看護者は、(1)初回面会時に看護者は【揺らぐ家族を精神的に支援する】方略を用いていた。(2)ケアへの参画時には、【家族の希望に添う】方略、【家族がケアに参画しやすい環境を整える】方略、【家族をエンパワメントする方略】を用いていた。看護者により医療への参画を支援された家族は、【家族として子どもを支える】、【自らの精神的安寧を保つ】、【看護者と協働していく】、【病気の子どもに関する情報の共通認識をはかる】【子どもの医療について医療者と話し合う】などの参画行動を遂行していた。本研究結果から、『入院中の子どもを抱えた家族の医療への参画を支援する介入方法』『NICUに入院している子どもを抱えた家族の医療への参画を支援する介入方法』を検討し、指針を作成した。
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