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日本における気象観測記録の研究:シーボルト・データ、間データ、天文方データの解析

研究課題

研究課題/領域番号 13680002
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 科学技術史(含科学社会学・科学技術基礎論)
研究機関神戸大学

研究代表者

塚原 東吾  神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (80266353)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード歴史気象学 / 日本科学史 / オランダ史 / 歴史気候学 / 科学技術史 / 科学機器 / 蘭学 / 洋学 / 気候変動 / 科学史 / STS / PNS(ポスト・ノーマル・サイエンス)」 / 科学と帝国主義
研究概要

本研究プロジェクトでは、課題にある表記のシーボルト・データ、間データ、天文方データのおのおのについて、デジタイズなどの処理を展開し成功した。シーボルトデータについては、東京都立大学・理学部・地理学科の三上研究室、およびオランダ気象庁の気象研究官ギュンター・コンネン博士らとの協力により、塚原らの処理にかかるデータの検証がおこなわれ、アメリカ気象学会誌(Journal of Climate)および日本地理学会誌(『地理学研究』)に共著の報告をおこなった。また科研報告書には間データのデジタイズ結果を掲載している。
さらにこれらのデータを科学的に検証するうえで、都立大学・財城真寿美氏および神戸大学・中津正哉氏の協力を得て、さまざまなデータの補正加工についても検討をおこなった。ここれおこなわれたのは、気温と気圧についての1)重力補正、2)重力補正、3)海面補正、4)データの均質化(ホモジェナイゼーション)などで、気温については高度補正、平均値計算法の違いなどを考慮にいれたもの、また気圧についてはヘクト・パスカルに単位を統一したものや、それにさらに温度補正を加えたもの、またそのうえに平均値の計算方法の違いを考慮したものなどを出してみて、これら歴史的データの扱いについての検討をおこなった。
本研究計画の成果については、機会をとらえて多くの学会などでの発表をおこい、またさまざまなメディアに報告を寄せた。なかでも気候変動の文化的・歴史的な意味については、『現代思想』誌上に、「自然の再侵襲:機構変動が示唆すること」という論文を発表し、また科学技術者化異論学会では、「地球温暖化問題の科学史的・PNS的考察」という口頭発表をおこなった。
神戸では2003年に歴史気象学の国際シンポジウムが企画され、本計画と共同での活発な議論に寄与した。海外ではシンガポールで開催されたアジア学会での口頭発表をおこない、世界的に注目を集めるものとなった。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 塚原東吾: "自然の再侵襲"現代思想. 31. 122-132 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 塚原東吾 ほか: "歴史学と気象学の遭遇"神戸STS叢書 出版会. 250 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Togo Ysukahara: "Shizen no Sai-Shinshu"Gendai Shiso. vol.31. 122-132 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 塚原東吾: "自然の再侵襲"現代思想. 31. 122-132 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 塚原東吾 ほか: "歴史学と気象学の遭遇"神戸STS叢書出版会. 250 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] T.Tsukahara, G.P.Konnen et al.: "Pre-1872 extension of the Japanese instrumental meteorological observation series back to 1819"Journal of Climate. 16. 118-131 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 塚原東吾, 財城真寿美 et al.: "出島(長崎)における19世紀の気象観測記録"地理学評論. 15. 901-912 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] G.P.Konnen, M.Zaiki, A.P.M.Baede, T.Tsukahara: ""Pre-1872 extension of the Japanese instrumental meteorological observation series back to 1819""the Journal of Climate. 52(Forthcoming.). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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