研究課題/領域番号 |
13680032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大柿 哲朗 九州大学, 健康科学センター, 教授 (20101470)
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研究分担者 |
丸山 徹 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (50229621)
斎藤 篤司 (斉藤 篤司) 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (90195975)
藤野 武彦 九州大学, 健康科学センター, 教授 (20108773)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 抱合型アドレナリン / 抱合型ノルアドレナリン / 抱合型ドーパミン / 持久的トレーニング / 血圧 / カテコラミン / 脱トレーニング / 血漿カテコラミン |
研究概要 |
身体運動トレーニングおよび血圧と抱合型カテコラミンの関係を検討した。初年度は、長距離走者・柔道選手・座業的な一般成人の安静時における抱合型カテコラミン(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン)の血漿濃度の横断的比較研究を実施した。また非鍛錬成人7名に3ヶ月間の持久的トレーニングを行わせ、非運動実施群(7名)との比較およびトレーニング経過に伴う血漿の抱合型カテコラミンを測定した。血漿の抱合型カテコラミン濃度は、鍛錬度の違いによって差異が認められなかった。また持久的トレーニングによって最大酸素摂取量や高比重リポタンパクの上昇が認められたが、血漿の抱合型カテコラミンには差異が認められなかった。2年度は、初年度にトレーニングを行った被験者(6名)が、トレーニングを中止して6ヶ月経過した時点で安静時の抱合型カテコラミンを測定した。最大酸素摂取量はトレーニング前値へ低下していたが、この脱トレーニングによっても血漿の抱合型カテコラミンに変化が認められなかった。また淡水と海水へ入浴時の低刺激負荷した時の血圧と抱合型カテコラミンの関係を検討した。その結果、交感神経-副腎系への低刺激負荷は、入浴中の血圧の低下が認められたが、抱合型カテコラミンは有意な変化をしなかった。最終年度はさらにトレーニング中止者の12ヶ月後の抱合型カテコラミンを追跡測定したが、やはり血漿濃度に変化を認めなかった。以上の研究結果から、少なくともヒトにおいては、血漿抱合型カテコラミンは運動トレーニングの影響を受けないことが明らかになった。また比較的若くかつ正常血圧者においては、抱合型カテコラミンと血圧とは関係ないと結論される。
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