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アナボリックステロイドのドーピングが生体に及ぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 13680047
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 体育学
研究機関国際武道大学

研究代表者

河野 俊彦  国際武道大学, 体育学部, 教授 (50092052)

研究分担者 高橋 正人  国際武道大学, 体育学部, 助教授 (50265485)
立木 幸敏  国際武道大学, 体育学部, 助教授 (20255178)
研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードアナボリックステロイド / ドーピング / ラット / 病理学的検索 / 内分泌学的検索 / ジャンプトレーニング / じゃんプトレーニング
研究概要

先行研究や我々の調査では、蛋白同化ステロイドホルモン(以下AAS)を利用するスポーツマンか存在していると予想される。しかしながら、その副作用についての詳しい報告、特に血液生化学的、内分泌学的、病理組織学的検索を総合的に行われたものはあまり見あたらない。
我々はアンチドーピングの精神に基づき、動物実験系を用いて、現在Dopingとして行われている使用方伝(スタッキング、ステロイドサイクル)を取り入れ実験を行った。
その結果、血液生化学的検索では薬物投与群に赤血球数などが高値を示した。また内分泌学的検査では薬物投与群でテストステロン、ジヒドロテストステロン、エストラジオールか高値を示した。病理学的検索では心臓、精巣および副腎に変性が観察された。
さらにAAS投与ラットにジャンプトレーニングなどの運動を行わせた実験では、AAS投与による副作用は同様に起こることが確認され、さらに赤血球の増加、心臓の肥大、GOT、LDHの上昇などの副作用が運動によって助長され、より強く現れることが確認された。
ステロイドサイクル1サイクルのピーク時と比較して、休薬時にも薬物投与群の内分泌学的変化は継続しているものと考えられる。AASの注射薬としての半減期に依存するものであるが生体への影響は長期間続くものと考えられる。また心臓をはじめとした臓器にみられた変性がこれを裏付けているものと考えられる。よってスポーツの現場で競技力向上を目的に安易にAASを使用することは不公正の点ばかりではなく副作用の点でも避けるべきであるといえよう。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] Takahashi M., Tatsugi Y., Kohno T.: "Endocrinological and pathological effects of anabolic-androgenic steroid male rats."Endocrine J.. 51(4). 425-434 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 立木幸敏, 高橋正人, 河野俊彦: "インターネットによる薬物販売の実態調査-ドーピング禁止薬物を中心に-"国武大紀要. 17. 29-35 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高橋正人, 立木幸敏, 河野俊彦: "心身をむしばむドーピング"からだの科学. 228. 7-12 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi M., Tatsugi Y., Kohno T.: "Endocrinological and pathological effects of anabolic-androgenic steroid make rats."Endocrine J.. 51(4). 425-434 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi M., Tatsugi Y., Kohno T.: "Investigation of listing of "drugs" and "supplements" on Internet web site of import agencies."Int. Budo Univ.Journ.. 17. 29-35 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 河野俊彦, 高橋正人, 立木幸敏: "蛋白同化ステロイドの投与による薬物の副作用についての研究"武道・スポーツ科学研究所年報. 8. 153-166 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 河野俊彦, 高橋正人, 立木幸敏: "蛋白同化ステロイド投与による薬物の副作用についての研究"武道・スポーツ科学研究所年報. 7. 187-191 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 立木幸敏, 高橋正人, 河野俊彦: "インターネットによる薬物販売の実態調査-ドーピング禁止薬物を中心に-"国際武道大学紀要. 17. 29-35 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 河野俊彦, 高橋正人, 立木幸敏: "蛋白同化ステロイド投与による薬物の副作用についての研究"武道・スポーツ科学研究所年報. 7. (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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