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肥満の減量に対する高地および走者応答型トレーニングシステムの有効性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13680051
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 体育学
研究機関東海大学

研究代表者

寺尾 保  東海大学, スポーツ医科学研究所, 教授 (50183489)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード肥満 / 減量 / 高地 / 低圧低酸素環境 / 歩行 / 身体組成 / 安静時代謝量 / 脂質代謝 / 歩行運動 / 低圧環境 / トレッキング
研究概要

本研究は、肥満者を対象に、低圧環境下の歩行運動に対する運動終了後のエネルギー消費量(実験1)、さらに、12週間のトレーニング期間で歩行運動を週3回の頻度で、1回が高地(低圧低酸素環境)、残り2回が平地(常圧環境、走者応答型トレッドミル使用)の併用によるトレーニングの有効性(実験2)等を検討した。その結果、実験1では、1.低圧環境下の運動終了30分、60分後のエネルギー消費量は、常圧環境後の値に比べて,有意な高値を示した(p<0.05)。2.翌朝の安静時代謝量は、低圧環境後の方が非運動時の値に比べて、有意な増加を示した(p<0.01)。安静時の脂肪からのエネルギー消費量は、低圧環境後の方が常圧環境後に比較して、有意な増加を示した(p<0.01)。実験2では、1.トレーニング前後の体重は、実験群と対照群(週3回、常圧環境下の歩行運動)とも、有意な低下を示した(p<0.01、p<0.05)。トレーニング前後の平均値の差では、実験群が対照群に比して、大きな傾向を示した。2.体脂肪量は、両群とも有意な低下を示した(p<0.05)が、平均値の差では実験群が対照群に比して、大きな傾向を示した。3.トレーニング前後の安静時代謝量は、実験群が有意な増加を示した(p<0.05)。4.安静時の脂肪からのエネルギー消費量は、両群とも有意な増加を示した(p<0.01、p<0.05)が平均値の差では、実験群が対照群に比べて、大きな傾向を示した。以上、本研究の成績から、低圧環境下の歩行運動は、運動後、長時間にわたって脂質代謝を亢進させ、エネルギー消費量を高める可能性のあること、さらに、トレーニング頻度を週3回とした場合、1回の高地と2回の平地による併用の歩行運動が単に平地の歩行運動に比べて、長期間、継続することで安静時代謝量の亢進と脂質代謝の改善が行われ、より効果的な減量ができる可能性のあることが示唆された。これらの観点からも本トレーニングシステムは、肥満の有効な運動療法の1つになると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Tamotsu TERAO: "Comparison of the energy expenditure in a simulation of flat road and steep slope races using a runner-motion-response-type treadmill"Osterreicbisches Journal fur Sportmedizin. 32(1). 6-12 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 寺尾 保: "肥満者に対する低圧環境下の歩行運動が運動終了後のエネルギー消費量に及ぼす影響"東海大学スポーツ医科学雑誌. 14. 14-22 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 寺尾 保: "肥満者の減量に対する低圧環境下および常圧環境下における歩行運動の有効性"東海大学スポーツ医科学雑誌. 15. 32-38 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tamotsu, Terao: "Comparison of the energy expenditure in asimulation of flatroad and steep slope races usingnmfrer-motJon-fespoase-tvpe treadmill"Osterreichisches Journal fur Sportmedizin. 32 (1). 6-12 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tamotsu Terao: "The effect of walking exercise in a hypobaricenvironment on the energy expenditure of post-exercise in obese adults (in Japanese with English abstract)"Tokai Journal of Sports Medical Science. 14. 14-22

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tamotsu Terao: "The effect of walking exercise in hypoharic and normobaric environments for weight reduction in obese adults (in Japanese with English abstract)"Tokai Journal of Sports Medical Science. 15. 32-38

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 寺尾 保: "肥満者の減量に対する低圧環境下および常圧環境下における歩行運動の有効性"東海大学スポーツ医科学雑誌. 第15号. 32-38 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 寺尾 保: "肥満者に対する低圧環境下の歩行運動が運動終了後のエネルギー消費量に及ぼす影響"東海大学スポーツ医科学雑誌. 第14号. 16-22 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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