研究課題/領域番号 |
13680057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
桑森 真介 明治大学, 商学部, 教授 (10192048)
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研究分担者 |
射手矢 岬 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (90292995)
村松 成司 千葉大学, 教育学部, 教授 (40174312)
春日井 淳夫 明治大学, 政治経済学部, 助教授 (80204402)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | クレアチン補給 / 女子柔道選手 / 間欠的最大運動 / 等速性大腿筋力 / 身体組成 / クレアチン・サプリメント / 間欠的パワー持続能力 / クレアチン・サプルメント / 高強度運動パフォーマンス / アデニレートキナーゼ反応 / クレアチンリン酸 / リン31磁気共鳴分光法 / エネルギー代謝 |
研究概要 |
I.はじめに 本研究の主目的は、クレアチン・サプルメンテーションが女子柔道選手の間欠的最大運動時パフォーマンスおよび等速性大腿筋力に及ぼす効果について明らかにすることである。さらに、我々は、身体組成および運動時エネルギー代謝に及ぼす影響についても検討を加えた。ここでは、紙面の都合上、間欠的最大運動時パフォーマンス、等速性大腿筋力、および身体組成について記述した。 II.方法 被検者:学生女子柔道選手6名が本研究に参加した。被検者の年齢は、19.67±0.82(±SD)歳であった。 サプルメント摂取方法および測定時期:第I期測定の後、被検者は6日間プラセボを摂取(6gのグルコースを1日4回)し、その翌日第II期測定を受けた。その後、被検者は6日間クレアチンを摂取(5gクレアチン・モノハイドレイト+1gグルコースを1日4回)し、翌日第III期測定を受けた。 間欠的最大運動テスト:被検者は、10秒間の最大自転車運動を、20秒間の休息を挟み5回繰り返した。 等速性大腿筋力:膝関節の伸展・屈曲トルクを、0(アイソメトリック)、60、180、300°/sの角速度で測定した。 身体組成:水中体重秤量法を用いて測定した。肺残気量は酸素再呼吸法により測定した。 III.結果および考察 先行研究では、クレアチン・サプルメンテーションにより間欠的高強度運動時のパフォーマンスが向上するとされているが、本研究では第1試行のピーク・パワー、平均パワー、仕事量、これらのそれぞれの低下率(第1試行-第5試行)、および第1試行から第5試行の総仕事量のいずれにおいても改善はみられなかった。一方、180°/sおよび300°/sの膝関節伸展トルクは、第III期では第I期および第II期に比べ高まった(P<0.05)。体重および体脂肪率は、第I期から第III期にかけて増加した(P<0.05)が、除脂肪体重に変化はみられなかった。 我々は、クレアチン・サプルメンテーションは女子柔道選手の間欠的最大運動時のパフォーマンスや除脂肪体重には影響を及ぼさないが、中・高速度条件における膝伸展筋力を高める効果があると結論づける。
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