研究課題/領域番号 |
13680083
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
出田 和久 奈良女子大学, 文学部, 教授 (40128335)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 開拓 / 開墾助成法 / 開墾地 / 九州 / 耕地整理 / 移住 / 昭和前期 / 開墾地移住奨励 / 土地改良 |
研究概要 |
宮崎県都農町と川南町、大分県荻町、鹿児島県鹿屋市、熊本県八代郡など九州各地における開墾地および開墾地移住に関して聞取り調査を中心として資料収集等を行った。大分県荻町など一部の地区に関して、開墾地移住に関する貴重な資料の発見もあった。 本研究の中では、宮崎県都農町で得られた開墾地移住期の国勢調査に関連する個人のメモに記載されていた出身地が、聞き取り調査からある程度信頼できるものであることが確認でき、四国方面からの移住者が特に多いことが判明したことは大きな成果であった。また、熊本県八代郡における調査では、入植者の経済的な基盤が比較的整っていたことや入植者が県下のみであったことにより文化的摩擦も少なく、干拓による新開地であったためホスト社会との軋礫もなかったことなど干拓地の特殊性および入植者のなかで指導者にも恵まれたことなどを明らかにできた。このようにある程度までは各開墾地や開墾地移住の状況を把握することができた。しかし、開墾助成法の施行から既に80年以上が経過していることもあり、関連資料の残存が非常に乏しく、当初歴史的にも社会的にも重要な役割を担った開墾助成や開墾地移住に関する資料収集や聞き取りによる情報の収集は焦眉の急であることを再確認した。 さらに、入植農民の日記の整理を行い開墾地の生活状況を知ることができた。 九州における開墾地移住の具体例および開墾地移住等の資料からなる報告書を作成した。
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