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機能ゲル材料を応用した快適なオムツの設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13680112
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 家政学一般(含衣・住環境)
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

仲西 正  お茶の水女子大学, 生活科学部, 助教授 (90198143)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードオムツ / ゲル / 吸水性 / 水の状態 / 示差走査熱量測定 / ポリビニルアルコール
研究概要

本研究は,高齢者などに適した機能ゲル材料からなる快適なオムツの設計指針を得ることを目的としている.平成13年度は,部分鹸化型ポリビニルアルコール(PVA)ベース膜を,グルタルアルデヒドおよび数種類の疎水性アルデヒドで不溶化し,オムツモデルとしてのゲル膜の調製を試みた.その結果,含水率と親水性-疎水性バランスの異なる数種類のゲル膜が得られた.科学研究費補助金により購入した示差走査熱量計を用いてゲル膜を測定し,膜中水の凍結融解挙動を捉えることが可能な測定条件を探索した.平成14年度は,種々のゲル膜に対して,尿のモデルである塩類の収着特性と透過特性を調べるとともに,対応した条件での示差走査熱量分析を行い,ゲル中の水の状態と塩の収着と透過との関係を検討した.疎水性アルデヒドで不溶化した膜は,グルタルアルデヒドで不溶化した膜に比べて,同じ含水率を持つ場合でも,自由水と凍結結合水の総量が2から4倍になることがわかった.また,水和エネルギーが大きいイオンを持つ塩ほど,塩の分配係数の大きさが膜に導入したアルデヒドの違いの影響を受けることがわかった.平成15年度は,完全鹸化型PVAをグルタルアルデヒドで橋かけしたゲル膜を用いて,ゲル膜の含水率が塩収着性にどのような影響を与えるかを調べた.塩の分配係数は,塩が凍結水と不凍水に対して異なる溶解性を持つとした,膜中水の「2状態モデル」で,ほぼ説明できることが明らかになった.この3年間に得られた実験結果に関して,溶液中の塩とゲル構成高分子との間の水分子を通しての相互作用の観点から総合的な考察を行った.ゲル材料の塩溶液吸水メカニズムの詳細な検討より,オムツに適したゲル材料の設計の方向が明らかになったものと考えられる.

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 沼田みゆき, 仲西 正: "ポリビニルアルコール膜中の水の状態"生活工学研究. 3巻2号. 210-213 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 服部弥江, 仲西 正: "PEOゲルの膨潤に対する塩効果"生活工学研究. 4巻2号. 274-277 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miyuki NUMATA, Tadashi NAKANISHI: "The States of Water in poly(vinyl Alcohol) Membranes"Journal of Human Environmental Engineering. 3(2). 210-213 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mie HATTORI, Tadashi NAKANISHI: "Effect of Salts on Swelling of Poly(ethylene oxide) Gels"Journal of Human Environmental Engineering. 4(2). 274-277 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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