• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

生活騒音が居住者に及ぼす生理的心理的影響と住宅性能表示への適用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13680117
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 家政学一般(含衣・住環境)
研究機関広島大学

研究代表者

岩重 博文  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20034390)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード生活騒音 / 評価 / 騒音暴露 / 快適 / 集合住宅 / 床衝撃音 / 指摘数 / 住宅性能 / 内外室間音圧レベル差 / 軽量床衝撃 / 終日測定 / 暴露量 / 快適感
研究概要

生活騒音が居住者に及ぼす生理的心理的影響について調査した。生活騒音は人の身近で発生し,人は常にその影響を受けている。このため,生活者の24時間の生活行動とその時の音の大きさレベルを記録し,その音に対する評価を聞く。音に対する評価は3種類(「音の大きさ」,「快適感」,「音の評価」)を5段階評価で行った。また生活者が1日に曝される騒音レベル毎の時間率に対する暴露について調査した。終日測定による最大騒音レベルは100〜110(dBA)であった。また24時間等価騒音レベルは60〜80(dBA)である。騒音暴露時間の累積度数が20%における騒音レベルが60(dBA)未満のグループと60(dBA)以上のグループに被験者を2分類することができる。主な生活行動別の騒音レベル平均は,睡眠43(dBA),食事69(dBA),炊事69(dBA),テレビ66(dBA),読書61(dBA),徒歩64(dBA)程度であった。「音の大きさ」の評価では,等価騒音レベル40(dBA)以下で「小さい」,75(dBA)以上で「大きい」の評価が多い。思考をともなう作業では,騒音レベルが比較的小さくても「快適感」評価では「やや不快」の回答がある。「音の評価」では,音のレベルにかかわらずテレビの音に対し「丁度よい」との回答が多いが,これは各自が適した音に調整しているためと考えられる。集合住宅における室内騒音の発生状況,音源種類,居住者の「気になる」音の指摘数を調査した。これら測定および聞き取り調査によると,床衝撃音や給排水音など固体伝搬音が問題とされる生活騒音源であった。住宅性能表示は,諸外国および日本で行われているがまだ普及段階である。生活スタイルの相異から測定項目に違いがある。集合住宅の床構造に対する評価において,重量床衝撃は素足で歩行する日本独自のものである。また室内の静けさの評価を室内音の絶対値で示す国がある。この考え方は居住者にとって重要な評価法であり今後日本でも採用すべきであろう。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi