研究課題/領域番号 |
13680128
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学一般(含衣・住環境)
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
芳住 邦雄 共立女子大学, 家政学部, 教授 (60220620)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 廃棄物処理 / 消費者意識 / リデュース / リユース / リサイクル / ライフサイクロアセスメント / 拡大生産責任 / 循環型社会 / 循環型経済社会 / 3R / 廃棄システム / 布団廃棄量算定 / 乾燥特性 / ポリエステル / 尿素 / 洗濯機 / ウール / コットン / 寝具 / 廃棄布団 / 綿 / 敷き布団 / 掛け布団 |
研究概要 |
廃棄物処理は、近代社会における共通的な課題である。本研究は、寝具の廃棄物処理に関わる現状、消費者意識および社会制度概念など多様な観点から循環型社会の形成に求められる要因について検討した。その結果、循環型社会を確立するためへの提言を下記の各項としてとりまとめた。 1)布団リサイクル技術の確立 布団の廃棄処理に求められる観点は、有限な資源の有効活用である。リデュース、リユースおよびリサイクルの3Rを実現し、循環型経済社会を構築することである。布団を構成する主要材料は、綿・ポリエステル・羊毛および羽毛であり、前三者では、混合して使用されるのも通例である。廃棄物処理プロセスでは、これからの材料を単に廃棄するのではなく、再利用することが望まれる。 2)廃棄処理過程における総合的な環境影響評価の推進 布団の製品から廃棄に至る全プロセスを総合的に把握した環境影響をライフサイクルアセスメント(LCA)として見積もる必要がある。製造、流通、販売、使用、廃棄の各ステップにおけるエネルギー消費および環境負荷を評価し、コスト・ベネフィットの最適化を計ることが不可欠と言える。 3)廃棄処理費用負担原則の検討 使用済み布団の処理費用をいかに分担するかは今後の重要な課題の一つである。製造者、流通・販売者、消費者がどのような形態で負担するかの合意形成を成し遂げる必要がある。さらには、地方公共事業としての自治体の清掃事業にどの範囲まで委ねることができるかも併せて考えなければならない。拡大生産責任の考え方の将来における敷衍化は不可避的とも言える。 4)消費者意識の涵養 循環型社会を樹立するには、消費者の協力は不可欠である。単に、焼却処分してしまう廃棄処理でない、資源のリサイクルに向けた処理システムの確立をめざしての社会システムを構築しながら、高い消費者意識を涵養することが不可欠と結論される。
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