研究概要 |
本研究の目的は,ネットワークを利用して児童・生徒の「個性と創造力」豊かな人材育成をしていくための教育ツールの導入と教育効果についての継続的な分析を行う。次に,CAN(Community Area Network)へのリンク=参入による教育への相乗効果を分析することである。 近年,社会状況を取り巻く環境は,外部からのグローバル化,ボーダレス化,高度化の進展に伴い多種多様の価値観が進む中で教育にたいして大きな変化になっている。そこで,本報告書では次の2アプローチの分析を実施して,成果報告書の執筆をおこなった。 1.東北地方の超高齢化社会の地域を取り上げて,地域情報ネットワークサービスの構築に至る経過を調査した。D導入前の地域住民の情報ネットワークサービスシステムへの意識調査を実施し,ニーズの把握を分析し,シーズ抽出に至った。その結果,地域全体では「健康的な生活を楽しむ社会形成」を切望している。この要望に対応するために,情報通信インフラの敷設ができた場合でも,将来において利用者保護の立場から個人健康管理データ等のセキュリティー対策が十分要求されている。個人情報の管理が適正に実施されることが基盤となる。 2.この地域情報化が進展する中,理科離れを減少させることも含めてインターネット天文台に着目して,その活用が情報教育に与える有効性について分析を行った。結果,インターネット天文台が伝統的コンピュータ教育を変える可能性があることが指摘された。 従って,本研究により東北地方の高齢化社会における情報技術による解決や情報教育への今後の情報通信インフラ整備の提言ができた。
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