研究課題/領域番号 |
13680235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
寺西 和子 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80030039)
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研究分担者 |
西森 章子 大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (50294012)
永田 智子 兵庫教育大学, 学校教育学部, 講師 (10283920)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | ポートフォリオ評価 / 総合的学習 / 評価基準 / ルーブリック / 自己評価 / 自己評価活動 / 評価基準づくり |
研究概要 |
ポートフォリオ評価については、欧米では80年代からすでに実践されているが、我が国では萌芽的研究であるので、実際の授業実践過程においてその理論と方法の有効性を確かめることが必要である。こうしたことから、特に総合的学習においてその典型的な授業づくりを通して、ケーススタディ研究をもとにして明らかにしようとした。 その方法については次の通りである。 (1)愛知県のA市のT小学校で総合的学習のカリキュラム開発とポートフォリオ評価を試み、その実践過程で、元ポートフォリオ、凝縮ポートフォリオを実践し、また自己評価アンケートとを実施し、分析した。 (2)アメリカのウイスコンシン、及びコロラド大学等の機関を訪問し、ポートフォリオの実践についての資料収集と文献収集等を行い、その先行成果についてまとめた。 (3)日本の小・中学校での総合的学習についての中心校で各研究紀要物を集め、その評価について特に自己評価カードを分析しまとめた。 ポートフォリオ評価を有効に実践するために、具体的評価基準(ルーブリック)が必要であり、また学習者本人の自己評価活動、相互評価活動にポートフォリオを活用することをによって互いに学び合い高め合う授業づくりが不可欠で、その過程でこそ有効な活用が可能になることを、特に下記の点との関係で実証的に明らかにした。 (1)評価基準の具体化--ルーブリック(具体的評定指標)づくりの必要性と子どもの評価活動への参加。 (2)授業づくりの実践過程で、評価基準の内面化、共有化、更新を図る。 (3)自己評価力を育てる(客観化)のために、相互評価、評価基準の重要性 (4)総括的評価として、デジタル化したCD-ROMづくりを凝縮ポートフォリオとして作成した。 また、本研究との関連で『確かな力を育てるポートフォリオ評価の方法と実践』黎明書房2003年2月)を発刊し、そこに成果をまとめた。
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