研究課題/領域番号 |
13680250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 筑波大学 (2004) 聖徳大学 (2001-2003) |
研究代表者 |
東原 文子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60272150)
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研究分担者 |
土橋 永一 聖徳大学, 人文学部, 教授 (10237175)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | コンピュータ / 社会的相互作用 / 会話分析 / 母子相互作用 / 障害児 / 学習環境 / コンピュータ利用教育 / 学習障害 / 作文教育 / 特別支援教育 / 幼児 / 小学生 / 知的障害児 / 最近接発達領域 / 遊び |
研究概要 |
本研究では、1台のコンピュータを2人から数人が囲んで、制作活動やゲームなどの活動をする際に、メンバー間にどのような社会的相互作用が生まれるかを、同じ発達水準にある仲間どうしの「水平的」相互作用と、熟達度が違う者どうしの「垂直的」相互作用のセッティングで会話分析により検討した。たとえば、水平的相互作用としては、「小学校4年生3名の自然発生的な小集団によるアニメーション制作活動」や「聴覚障害者と手話を知らない聴者(いずれも大学生女子)の協同によるアニメーション制作活動」などの4研究、垂直的相互作用としては、「健常幼児とその母親のペアによる、図形パズルゲームソフトでの協同問題解決」、「ボランティア大学生による学習障害児への算数個別指導」、「小学校通常学級5年生のコンピュータによる作文活動における教師と個々の児童の対話」などの6研究の計10研究を行った。これらの研究は、健常児どうし・障害者(大人)と健常者(大人)・健常児と大人・障害児と大人、といったグループ(ペア)の条件、セッティング(学校での授業、学校での休み時間、プレイルームでの指導など)、活動内容(教科学習、自由制作、ゲームなど)の3面から組み合わせて行った。それらの研究を通して、コンピュータが、参加者間の総合作用を媒介する「通訳者」「代弁者」としての役割を担うことが確認できた。特に、操作が簡単でアイデアを実現しやすいツールソフトを使った制作活動の場合、イメージの共有がしやすいため、たとえば「聴覚障害者と手話を知らない聴者」という、一見コミュニケーションが困難なペアであっても、相互作用の生まれやすい環境になることが示された。
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