研究分担者 |
中條 道雄 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (70278779)
夜久 竹夫 日本大学, 文理学部, 教授 (90102821)
宮寺 庸造 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10190802)
高橋 参吉 大阪府立工業高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (70100766)
杉田 公生 東海大学, 理学部, 教授 (60056083)
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研究概要 |
高等学校普通教育に関する教科「情報」(以下「情報」と記す)が新設され,平成15年度から授業が開始される。しかし,この「情報」を担当する教員の多くは,情報教育の経験がない。このような教員を支援するための「情報」の教授資料(以下「指導解説書」と記す)を作成し,「情報」の指導に必要と思われる諸情報を調査し,資料としてまとめた。研究成果は以下の7つにまとめられる。 (1)「情報」の授業を担当する教員に対して,「情報」の授業に関する意識調査を行い,開発する指導解説書の内容を検討した。 (2)情報教育の3つの観点(「情報活用の実践力」「情報の科学的な理解」「情報社会に参画する態度」)に沿って教育内容を検討し,各観点に対して20項目ずつ,合計60の学習項目を設定した。 (3)それぞれの学習項目に対して,学習目標,学習内容,指導方法,学習評価,参考文献・URLの項目を設定し,記述した。特に,指導方法については,指導のための教材や資料,留意点,実践事例などを具体的に記述し,教員が指導計画を立て,教材を開発して授業を実施する上で役立つ実践的な指導解説書を開発した。 (4)開発した「指導解説書」を「情報」の授業を担当する教員に対してフロッピーディスクや出版物で提供し,さらに,Webページに載せて広く提供している。 (5)「情報」の授業に使用する教科書の内容を分析し,「指導解説書」の学習項目と対応づけて,教科書に沿って授業を行う場合に利用しやすいように工夫した。 (6)新教育課程における中学校での情報教育の実態を調査し,高等学校に入学して「情報」の授業を受ける生徒の習熟の実態を明らかにした。 (7)指導解説書に沿って「情報」の授業を高校生に対して先行的に実践した結果「指導解説書」が有効に利用されることがわかった。
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