研究概要 |
音楽科の学習にコミュニケーション活動を導入するためのカリキュラムと学習指導法・教材について,小学校低学年に焦点を当てて実践的に開発すること,及び,その成果を学校教育教員養成課程の「音楽科教育法」に取り入れ,学校教員養成と学校教育現場の密接な連携のモデルを提示することを目的とする。 初年度に,コミュニケーションの原点としての方言と民話に着目し,伝統的な音楽要素を用いたミュージカル製作,附属小学校で参加型・相互コミュニケーション型の上演を試みたことを受けて,本年度は,「音楽科教育法」における多種の創造的表現学習においては,グループ内でのコミュニケーションの様態に着目して分析し,活発なコミュニケーションが表現内容の深化に寄与することを明らかにした。 なお,ノルウェイで開かれたThe 32th World Conference for Music Education(International Society for Music Education)で成果を発表した他,日本音楽教育学会第7回音楽教育ゼミナールでの発表や事務局長として全企画を統括する中で,国内外の音楽教育者・研究者と議論した。
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