研究課題/領域番号 |
13680306
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小山 正孝 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (30186837)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 数学理解 / 2軸過程モデル / 授業構成 / 算数・数学教育 |
研究概要 |
本研究の目的は、小山が構築した「数学理解の2軸過程モデル」に基づく算数・数学科の授業構成の原理と方法を明らかにし、児童・生徒の算数・数学の理解を深化させるためのカリキュラム、教材、指導方法に対する示唆を得ることである。そのために、(1)文献解釈的・理論的研究による2軸過程モデルの認識論的補完、(2)算数・数学科のカリキュラム分析及び教材研究による2軸過程モデルの具体化、(3)算数・数学科の実験授業の分析による授業構成の原理と方法の構築及び算数・数学教育への示唆の導出を行った。その結果、以下のような研究成果が得られた。 (1)構成主義的認識論に立つ2軸過程モデルを社会文化主義的認識論や相互作用主義的認識論によって補完できることが明らかになった。(2)小・中・高等学校の算数・数学科のカリキュラム分析や教材研究を行うことによって、数学理解の2軸過程モデルの縦軸を成す5つの階層的水準と横軸を成す3つの学習段階を具体化できることが明らかになった。(3)研究協力校の小・中・高等学校において計画・実施した算数・数学科の実験授業を分析することで、児童・生徒の数学理解の深化の過程を解明し、数学理解の2軸過程モデルに基づく算数・数学科の授業構成の可能性を見出した。(4)2軸過程モデルに基づく算数・数学科の授業構成の原理と方法として、次のものを構築することができた。授業構成の原理:P1複雑な力動的過程としての理解過程、P2理解の階層的水準と学習段階の設定、P3個人的構成と社会的構成の重視。授業構成の方法:M1理解の階層的水準の明確化、M2理解の程度の実態把握、M3理解の学習段階の具体化。
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