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カナダの公用語政策と第二言語教育の連携についての調査・研究

研究課題

研究課題/領域番号 13680312
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教科教育
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

伊東 治己  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90176355)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード公用語政策 / 第二言語教育 / カナダ憲法 / 公用語法 / フランス語教育 / イマージョン / カナダ民族遺産省 / 公用語コミッショナー / 言語政策 / 公用語 / バイリンガル教育 / カナダの教育 / 英語教育 / カナダの公用語政策 / 言語対策
研究概要

連邦制を採用しているカナダの場合、教育は州政府の管轄で、かつ同一の州においても地区教育委員会や各学校レベルでもかなりの自由裁量が認められている。このように地方分権化が進んだ教育制度の中で連邦政府レベルの公用語政策と各学校現場で行われている第二言語教育の連携の実態を把握するためには、連邦政府・州政府・地域教育委員会・学校の間の協力関係を詳細に分析する必要があった。よってこの今回の研究ではそれぞれのレベルでの協力関係を集中的に観察・調査できるオンタリオ州のオタワ(カナダの首都)を調査対象地域とした。当地では、まず公用語長官局を訪問し、カナダの公用語政策についての聞き取り調査と関係資料の収集を実施した。さらに、公立小学校での第二言語としてのフランス語教育(FSL : French as a Second Language)の授業観察や教育委員会での聞き取り調査を中心としたフィールド調査を実施した。この現地調査によって、カナダの公用語政策とFSLの連携の実態をより把握することができた。具体的には、カナダ憲法と公用語法が公用語政策とFSLの連携に対する法律的基盤と社会的基盤を提供していると同時に、連邦政府も憲法と公用語法の理念に則り、州政府を通じて様々な形でFSLに財政支援を実施している実態が見えてきた。連携の具体的成果としてFSL教育、中でも高度なコミュニケーション能力の育成が期待されるイマージョン教育の拡大とカナダ国内での特に若者の間でのバイリンガル率の向上が指摘できるが、これらの結果が憲法と公用語法の理念をさらに強化するという循環サイクルの存在も指摘できた。英語を通しての国際的コミュニケーション能力の育成が緊急課題である日本の英語教育にとって貴重な示唆が多く得られた。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] ITO Harumi: "On the linkage between the official languages policy and second language education in Canada"四国英語教育学会紀要(四国英語教育学会). 第22号. 1-10 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 伊東治己: "カナダの公用語政策と第二言語教育の連携の背景と実際"カナダ研究年報(日本カナダ学会). 第23号(印刷中). (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ITO Harumi: "On the linkage between the official languages policy and second language education in Canada"Research Bulletin of Shikoku English Language Education Society. 22. 1-10 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ITO Harumi: "Background and practice of the linkage between the official languages policy and second language education in Canada"The Annual Review of Canadian Studies. 21, in press. (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ITO Harumi: "On the linkage between the official languages policy and second language education in Canada"四国英語教育学会紀要. 22. 1-10 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 伊東 治己: "カナダの公用語政策と第二言語教育の連携の背景と実際"カナダ研究年報. 23(掲載決定済み). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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