研究課題/領域番号 |
13680322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
小田切 忠人 琉球大学, 教育学部, 教授 (00112441)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | スペシャル・ニーズ / 数と計算 / ニューメラシー / 学習困難 / 学習障害 / スローラーナー / 学習の低達成 / 治療的教育 / データベース / 数 / 加減乗除 / 学習障害(LD) / 学習遅滞 / ニューメラシー(基礎数学) / 学習過程データベース / 学習段階 / Numeracy / 治療的な教育 / 学習記録データベース |
研究概要 |
本研究のそもそもの関心は、基礎的な算数・数学の学習の達成がすべての子どもに対してどのような教授学習の過程で担保されうるのか、さらには、人はどのような知的な活動の過程で数学的な創造を実現しうるのかという点にある。その研究方法として、数と計算の学習に学習困難を抱える児童・生徒に治療的な教育を実施し、その活動を観察することにした。その結果として、算数数学学習に学習困難を抱え、つまずいてしまっている児童・生徒が、彼かの困難を克服し、所期の学習を達成させていく過程の記録を蓄積することになった。これらの学習記録は、学習困難を抱える子どもの「生の」記録であり、それ自身、成功的な教育実践であるため、教育現場の教師に参照されることでスペシュルニーズのある子どもへの教育的介入を具体的に改善し得る提案となっている。言い換えれば、様々な形で現れる学習困難に惑わされることなく、成功的な治療的な教育の記録は、一人ひとりの学習達成を展望できるものとなっており、かつ、学習困難な過程に教師が介入していく仕方について多くの示唆を与えるものとなっている。そこで、本研究では、改めて、これらの記録をデータベース化することを目的とし、治療的な教育を継続した。 これまで蓄積した、あるいは、なお治療的な教育を継続し蓄積しつっあるデータは、以下のとおりである。 ・包括性学習障害と判断された子どもの加法の素過程から減法・乗除算の計算までの学習記録 ・髄膜炎で中枢神経系に致命的なダメージを受けながらも奇跡的に回復しつつある子どもの学習記録 ・自閉的な、学習低達成の子どもの学習記録 ・微細な機能障害が中枢神経系にあるかもしれないと思われるスローラーナーの学習記録 ・繰り下がりのあるひき算でつまずいてしまったローアチーバーだった子どもの学習記録 ・水頭症による中枢神経系へのダメージがあり、ローアチーバーな子どもの学習記録 ・知的障害のある子どもの学習記録 そのほか、 ・カナダのスローラーナー、あるいはローアチーバーであった子どもの学習記録。
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