研究概要 |
総合的な学習の時間の導入によって、PC他マルチメディア機器といったITの整備が進められた。このようなメディアの性格には、情報を受信するといった受動的な立場のみならず、情報を発信する側の立場に立つ可能性を含んでいる。情報の一部に色彩があるが、その基礎理論はすでに学習指導要領から削除されて久しい。本研究では、このような情報発信に関わる知識の欠落が教育環境でどのような影響を与えるかを調べるために、教育現場で考えられているツールとしてのITの方向性を把握するための調査を行った。 平成13年度では,初等教育における教育用ソフトウェアの現状調査を行った。『教育用ソフトウェア2001』(日本教育ソフト協議会発刊)から,小学校/総合的な学習に関するソフトと,ビジュアライズに関わってくる図画工作に関連する学習ソフトを選択し購入した。購入したソフトからアイコンの調査,機能の階層構造とそのネーミング,利用感といったことを把握した。 平成14年度では,PCの導入を進めている公立小学校をランダムサンプリングし、当該小学校教諭に対して、PCの設置状況およびソフトの利用状況、ツールとしてどのような利用を考えているかといったことをアンケート調査し、解析した。 平成15年度においては,これまでの研究成果の中でアンケート調査分を論文としてまとめ公表した。
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