研究課題/領域番号 |
13680340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 奈良佐保短期大学 |
研究代表者 |
簗瀬 正子 奈良佐保短期大学, 幼児教育科, 助教授 (20259550)
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研究分担者 |
LEE Uunhee ソウルSegumjung小学校, 教員
HYOUN Seok?boon ソウルKeum?ok小学校, 教員
WONKEY Lee ソウル国立教育大学, 教授
YUNHEE Lee Seoul Segumjung Elementary school, Teacher
SEOK-BOON Hyoun Seoul Keum-ok elementary school, Teacher
LEE Wonkey Seoul National University of Education, English Education, Head
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 小学校英語教育 / 日韓比較研究 / creativity / proficiency / 日韓教育比較 / 中間言語 / 教員研修 / コミュニケーション・ストラテジー / 小学校英語 / 韓国 / 日本 |
研究概要 |
韓国の教育改革で小学校英語に関して画期的なのは第六次で、週2時間英語を教科のひとつとして3年から開始し、生活英語を目標にツールとしての英語に重点を置いたことである。第七次でもその路線が守られ大きな変化は見られなかった。間近に迫る第八次でも英語教育を強力に推し進めるという政府の方針は変わらないだろう。「韓国人教師が韓国人生徒を教える」という政府の教育方針は教員研修が一段落したことと韓国経済が好転の兆しを見せ始めているという要因から、より多くのネイティブを雇用する方向に転換しつつある。また、「読み」「書き」を小学校英語には導入しないという方針も、4技能をバランスよく発達させるために第八次では3年生から導入するという軌道修正が行われるだろう。 日本は総合演習の下、国際理解教育の一環として英会話を取り入れ、現在では全国で半数を超える小学校で何らかの形で実施されている。韓国の後を追っている日本は韓国の失敗点と成功点を見ながら着実に歩を進めている。数年のうちに韓国同様教科として英語が取り入れられる可能性もある。韓国と比べ教育投資のための経済力があり、韓国以上の研修を教員に課し多くのネイティブの導入で効果を上げるだろう。しかし3年間の研究を終えて私は、「語学教育を通して培われる能力とは何なのだろう」という素朴な疑問を持った。韓国でも高学年になると知的要求から生徒たちは「読み」「書き」を自然に要求するようになる。ゲームや歌も大事だが、英語教育も母語教育と同様に、全教科の根幹となる創造性と批判的思考力を培う役割を担うと私は考えている。英語か日本語かの二者択一ではなく、英語と日本語を平行して教えていくことでなお一層効果がある。平成16年から日韓の比較研究を続けることになった。ツールとしてだけでなく、日本語教育とともに創造性と批判的思考力を培う英語教育の可能性を追求していきたい。
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