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日本語学習者と母語話者の語りの談話における指示表現使用についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 13680348
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本語教育
研究機関山形大学

研究代表者

渡辺 文生  山形大学, 人文学部, 助教授 (00212324)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード談話分析 / 指示表現 / 語りの談話 / 日本語母語話者 / 日本語学習者 / 談話のまとまり / 談話 / 指示表現の形式 / ゼロ形式 / 日英対照 / ストーリーテリング
研究概要

本研究では,ストーリーを語る際に登場人物を指示する表現形式がどのように選択されているか,そしてそれが談話の意味的なまとまりとどう関わっているのか,日本語母語話者および日本語学習者による語りの談話データをもとに考察を行った。データには,語り手にアニメーションのビデオを見せ、その後そのストーリーを聞き手に話してもらうという実験によりえられた会話を用いた。
指示表現とは,談話中の人や物などの対象を表す表現とし,いわゆる「こ・そ・あ」などの指示語は指示表現の下位概念と位置づけられる。指示表現の形式を名詞句と省略形の2つに分けると,先行研究などから次の3点が指示表現形式の選択の原則としてまとめられる。1)指示対象が初めて談話に導入されるときは名詞句で表される。2)聞き手の意識の中心にある指示対象には省略形が使われる。3)指示距離が遠い場合や,干渉要素がある場合は名詞句が使われる(Clancy 1980,Givon 1983)。
これらの原則で多くの指示表現の使われ方は説明できるが,日本語母語話者の談話には,省略可能な文脈で名詞句を使ったり潜在的にあいまいな省略形を使用したりと,これらの原則では予測できない使われ方が見受けられた。それは一見原則を破っているように見えても,それらの指示表現の使い方が談話のまとまりを示す一手段となっている。それに対し学習者の談話では,動作主が変わるたびに名詞句を用いたり,主要な登場人物に省略形を使い続けたりして,談話のまとまりをうまく示せないという場合が見られた。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 渡辺 文生: "ストーリーを語る談話における指示表現形式の選択と談話の構造"国語学会2002年度秋季大会予稿集. 141-148 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 渡辺 文生: "日本語母語話者と学習者の指示表現選択の相違について"第十五回日本語教育連絡会議報告 発表論文集. (印刷中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 中右実教授還暦記念論文集編集委員会: "意味と形のインターフェイス 下巻"くろしお出版. 1051 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Fumio Watanabe: "Referential choice and structure of discourse in storytelling discourse"Proceedings of 2002 autumn conference of the Society of Japanese Linguistics. 141-148 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Fumio Watanabe: "Differences in referential choice between Japanese native and non-native speakers"Papers of the 15th International Conference on Japanese Language Teaching. in printing.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Editorial committee for the collected papers celebrating Professor Minoru Nakau's 60th birthday: "Interface of meaning and form II"Kurosio Publishers. 1051 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 渡辺 文生: "ストーリーを語る談話における指示表現形式の選択と談話の構造"国語学会2002年度秋季大会予稿集. 141-148 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺 文生: "日本語母語話者と学習者の指示表現選択の相違について"第十五回日本語教育連絡会議報告 発表論文集. (印刷中).

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺 文生: "日本語の談話におけるゼロ形式の指示対象について"意味と形のインターフェイス. 下巻. 847-857 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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