研究課題/領域番号 |
13680361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
吉岡 英幸 早稲田大学, 日本語教育研究科, 教授 (00092461)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 明治期 / 日本語教材 / 文法学習項目 / 明治後期 / 語法型教材 / 振武学校 |
研究概要 |
国内では国立国会図書館、国立教育政策研究所、東京都立中央図書館、早稲田大学図書館、東京大学図書館、東京学芸大学図書館、山口大学東亜経済研究所図書室など、海外では韓国の国立中央図書館、ソウル大学図書館、高麗大学図書館、延世大学図書館、中国の北京大学図書館、上海図書館、復旦大学図書館、東北師範大学図書館、台湾の国立中央図書館台湾分館などを訪問し、各機関に所蔵されている第二次大戦期までの日本語教育関係文献の調査を行った。そして、1945年以前の日本語教育関係文献を年代順と、書名アイウエオ順の2部構成にした報告書『第二次大戦期までの日本語教育関係文献目録』を作成した。 また、明治期の日本語教材の中の以下の語法型教材を分析した。 A『語文教程巻1〜7』(明治37年) B『日本語会話教程』(明治39年) C『日本言文課本首巻、巻1〜4』(明治39年) D『漢訳言文課本全』(明治39年) BとCの首巻の教材の文法学習項目を現代の初級教科書を構成する文法学習項目のそれと、Bが67%、Cの首巻が23%重なっていた。このことからBは主に文型や表現意図などのバリエーションを中心に会話指導を目的に編纂、Cは基本的構文を理解させ、読解のために編纂されたことを明らかにした。 E『日語入門』(明治34年) F『東語完璧』(明治36年) G『日語用法彙編』(明治39年) H『応用東語法教科書』(明治39年) Eは53%、Fは43%、Gは64%、Hは61%重なっていた。G、Hは初級の実用的教材であることがわかる。 I『日語全璧』(明治39年) J『日語話法』(明治40年) K『日語用法自習書』(明治40年) L『東語大観』(明治40年) Iは87%、Jは72%、Kは75%、Lは73%重なっていた。明治の後期になると、7割以上の初級文法学習項目を有しており、優れた日本語教材が作成されていたことを明らかにした。
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