研究課題/領域番号 |
13680389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
前田 敦司 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (50293139)
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研究分担者 |
山口 喜教 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (00312827)
松井 祥悟 (松井 祥吾) 神奈川大学, 理学部, 助教授 (00221581)
田中 良夫 産業技術総合研究所, グリッド研究センター, 基盤ソフトチーム長 (10357460)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ガーベジコレクション / リアルタイム処理 / スレッド / メモリ割り付け / Java / 並列処理 / システムプログラム / プログラミング言語 / 言語処理系 |
研究概要 |
マルチスレッド環境においてハードリアルタイムシステムに適用が可能なGCアルゴリズムを開発することを目的として、2つのアプローチを試みた。 一つめは、インクリメンタルなマークスイープアルゴリズムをリアルタイム化するアプローチである。Java言語処理系の1つであるjexcのガーベジコレクタを改良し、フリーリストを用いたアロケータの探索時間に上限を設ける改良を行なった。代償としてフラグメンテーションが増大する可能性があるが、実アプリケーションではほぼ問題にならないと思われる。インクリメンタルなガーベジコレクションのアルゴリズムとしてはスナップショット型のアルゴリズムにリターンバリアを組み合わせたものを用いた。この結果、スタックレベルが増加した場合でも、停止時間に上限を設けることができ、シングルスレッドのアプリケーションについては十分なリアルタイム性が得られた。 二つめは、世代別ガーベジコレクションとインクリメンタルガーベジコレクションを組み合わせ、マイナーコレクションのたびに少しずつメジャーコレクションを行なうことによって、メジャーコレクションによる大きな停止時間を取り除くアプローチである。この研究の成果を用いて、Scheme処理系においてコピー型の世代別ガーベジコレクタとTreadmill型のインクリメンタルガーベジコレクタを組み合わせた粗粒度インクリメンタルガーベジコレクタを実装し、評価を行なった。その結果は、情報処理学会第45回プログラミング研究会において発表ずみである。実験の結果、ハードリアルタイムではないが、多くのアプリケーションに適用可能な停止時間の範囲で、高いCPU効率を持つガーベジコレクタを実装できることが確かめられた。
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