研究概要 |
1.プログラム理解のためのグルーブウェアPierreの実装と改良-プログラムの講読会(読み会)の進行を支援するシステムについて,実装とユーザインタフェースを中心とする機能拡張を行なった. 2.読み会支援グループウェアの評価実験-合宿形式でプログラム読み会を実施し,対象としてgnutella, IRC loggerなどのプログラムを読んだ.その際に,作成したグループウェアPierreを実際に利用し,利用状況と利用者アンケートによる評価データを収集した. 3.プログラム理解の成果を残すための研究-読み会によって獲得した理解を記録として残すための方法について検討,比較実験を行ない,文字によるオンラインコミュニケーション(チャット)を利用することで読み会での理解過程を対話として記録することの有効性を確認した. 4.プログラムアニメーションによる理解支援-オブジェクト指向言語を対象として,実用規模のプログラムの動的な振舞をアニメーションする際に不可欠であるアニメーションの自動簡略化に成功した. 5.プログラム中の説明出力の統合-プログラムには,コメント,エラーメッセージ,デバッグ出力など本来の実行には無関係な種々のメッセージが存在する.これらを統合して同一の記述から自動生成する方式を提案した. 6.完成したシステムの公開-完成したシステムをネットワーク状で公開するために,現在準備作業を行なっている.
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