研究概要 |
1.コンパイラの分野では,技術移転の容易なコンパイラ・インフラストラクチャを利用した先端アーキテクチャ向けの最適化や,SSA(静的単一代入)形式などの新しい内部表現への対応が切望されている.本研究では, (1)コンパイラ・インフラストラクチャの積極的な利用 (2)スーパースカラやVLIWなど先端アーキテクチャ向けの最適化コード生成手法 (3)SSA形式などの新しい内部表現に対応した最適化の手法 を中心としたコンパイラの新しい手法を開発する. 2.平成13〜14年度に次のような成果を得た. (1)科学技術振興調整費で作成されるコンパイラ・インフラストラクチャを利用して,SSA形式を用いた基本最適化部分を作成した.(研究発表の3,5,6). (2)同上のコンパイラ・インフラストラクチャを利用して,SSA形式から通常形式への逆変換を行うアルゴリズムの比較を行った(研究発表の4). (3)SSA形式を用いる進んだ最適化を行う手法を発表し(研究発表の7,8),これをコンパイラ・インフラストラクチャを利用して実現するための検討を行った. (4)その他,上記の最適化やコード生成を行うための基礎となる,系統的デバッギングの研究(研究発表の1),プログラム特化の研究(研究発表の2),インタプリタ生成系の研究(研究発表の9)などを行った.
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