研究課題/領域番号 |
13680430
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
狩野 均 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (40251045)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 遺伝的アルゴリズム / セルオートマトン / 非平衡環境 / 経路探索 / デジタル地図 / カーナビゲーション / 地図 |
研究概要 |
1.環境が激しく変化する中で、移動体が目的を達成するための行動を安全性と快適性を考慮してプランニングする手法を開発した。本手法は、遺伝的アルゴリズムの個体集団の他に2つの知識集団を生成し、この知識を個体に適用する手段として感染演算子を導入したものである. 2.計算機上の道路地図に、自動車の現在地から目的地までの推奨経路を、渋滞や運転手の要求の変動を考慮してリアルタイムに表示することができるシステムを開発した。また、実際のカーナビで用いられているナビ研S規格地図を用いて道路交通シミュレーションを行い、自然渋滞を時系列的に発生させ、これを用いて動的経路探索アルゴリズムを評価するシステムを開発した。 3.本手法で得られた経路の安全性・快適性を実用面から評価した。移動体が置かれた環境に関する「環境情報」、目的行動・目的物・目的地などの「目的情報」、移動体の性能に関する「移動体情報」の3つに分類し、それぞれが変動する非平衡環境においてどのような振る舞いをするかという観点から評価を実施した。 (1)本手法によって生成した経路と厳密解法であるダイクストラ法で得られた経路を比較した結果、ほぼ同等、もしくは安全性・快適性の面で優れた経路を出力できることを実験で確認した。 (2)計算時間の面では、ダイクストラ法と比較して、目的情報が変動した場合は60倍程度、環境情報や移動体情報が変動した場合は100〜300倍早く計算を終了させることができた。 (3)非平衡環境においてシミュレーションを行った結果、本手法は渋滞回避経路を高速に生成し、渋滞を回避できていることを確認した。これに対してダイクストラ法は、非平衡環境に追従できていない。
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