研究概要 |
本研究は,複数のエージェント同士が協調的に動作することを可能にし,さらにテレビショッピングのようなチームプレゼンテーションにおける「動作ボキャブラリ」を抽出し,その高水準記述言語(アニメーション言語)を開発し,チームプレゼンテーションの容易なアニメーション生成とそのWebでの配信を可能にしようとするものである. まず,モーションキャプチャデータの自律的なエージェントへの適用を可能にするために,手始めに歩行動作を対象に,自律歩行動作生成システムT4を開発した.この成果はComputer Animation 2001で発表された. また,同時に,複数エージェントの発話を可能にするため,複数エージェント用TTSライブラリMLSLibを開発した.この成果はJournal of WSCGで発表された.さらに,モーションキャプチャデータをもとに,複数エージェントにわたる時空間の制約処理により,周囲の変化や他のエージェントのタイミングにあわせて動作できる動作生成システムを開発した. さらに,メディア関係の文献ならびに実際のテレビ番組等を参考に,「チームプレゼンテーションにおける動作ボキャブラリ」を抽出した.これから,チームプレゼンテーション記述言語を開発し,WWW上でのチームプレゼンテーションを可能にした. 実験の結果,チームプレゼンテーションのアニメーションが生成され,本研究のアプローチの有効性が確認された.
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