配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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研究概要 |
すでに開発済みの,さまざまな言語を自由に組み合わせたテキストが処理可能な多言語テキスト処理システムSystem 1で培った技術を基に,多言語テキスト処理機能をJAVA言語によるミドルウェアUniteとして構築することを目的として,モンゴル語と日本語・英語(等の西欧語)とを混ぜ書きしたテキストの処理を行うエンジンを開発した。具体的には,内部表現としてはUnicodeを採用し,これらの言語の文字を画面および紙面上に混在して描画するエンジンとして開発を行った。 このエンジンのテストを兼ねて,モンゴル語を混在させたテキストの表示を行うアプレットを開発した。モンゴル語のテキストは,モンゴル史を含めた東洋史の研究者が用いているローマ字表現で入力できる形を採用した。このローマ字表現は,細部についてはそれぞれの研究者によって異なっているものの,枠組みは共通している。ローマ字表現入力については,パーソナライズ可能なように表駆動方式を採用し,細部についての異動を利用者が簡単に調整できる方式にしてある。このアプレットは,実際に東洋史の研究者グループに試用してもらっていっそうの改良を進めている段階にある。 さらに,モンゴル語を混在させたテキストの編集を行うテキストエディタも試作した。このエディタには,ローマ字表現の入力の機構を逆に利用して,Unicodeによる内部表現をパーソナライズされたローマ字表現として出力する機構も合わせて用意しているが,まだ広く試用してもらうところまでは仕上がっていない。1,2年の内に実用化にこぎ着けるよう,研究を続けている。
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