研究概要 |
本研究に東京電機大学・北里大学・慶鹿義塾大学・神奈川県産業技術総合研究所・川崎医科大学付属川崎病院・東海大学・日本医科大学,新潟医療福祉大学,帰厳会岡本病院,介護老人保健施設湘南の丘,同ルミエール,同せんだんの丘,立花整形外科の協力を得た.本学の牛澤賢二教授及び各施設の協力に深謝する. アンケート調査報告: 回収された有効なサンプルの総数は450票である.回答から本研究の目的である普及に関し,新しい方法へ取り組むための条件として設問し,何よりも,有効性の証明と患者からの了解,さらには,施設全体のコンセンサスが必要であるとの回答を得た.現在実施されているリハビリテーションに関しては,その効果が必ずしも十分とは言えず,疑問を抱いているものが全体の50%も占める.その点を反映して,新しいリハビリテーション手法に対する期待と関心が強い.例えば,タキザワプログラムや創動運動という新しいリハビリ手法に関する認知度は5%程度であるが,関心度はきわめて高い. 関連研究: 「生活行為評価表」を考案し,試行した.評価機器・評価方法の調査を行った.下肢運動評価システムの改良と調査実施を行った.また立位歩行獲得に関する評価標準化に動態解析ソフトを利用し,試験を行った.関連諸研究から,学会設立の機運が生じ,研究会をNPOの学会を組織した.外国で発表する計画については,サイパン島政府共同開催の国際学会として,結実した.同学会における予稿を科学技術振興事業団電子ジャーナル(J-STAGE)に公開済みである.(http://ibr.jstage.jst.go.jp/.) 結論: 導入に関する調査結果の分析・認識は「イノベーター,認知・関心の段階にあり,アーリー・アダプターに採用してもらうよう努力している段階で,高齢障害者の自立という崇高な理念だけでは人を説得し,採用普及させることは容易ではなく,マーケテイング手法をこの問題に適用して何ができるか取り組んだ.考察を研究報告に詳述した.
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