研究課題/領域番号 |
13680596
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
田村 憲司 筑波大学, 応用生物化学系, 助教授 (70211373)
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研究分担者 |
東 照雄 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (20094170)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 気候温暖化 / 土壌 / 土壌有機物 / 地温 / 垂直成帯性 / 腐植 / 有機炭素量 / 森林 / 屋久島 / 利尻島 |
研究概要 |
北海道利尻島の標高を異にする研究地点を対象として、その地点の土壌調査と代表的土壌断面の選定、層位別の土壌試料の採取、並びに採取した土壌の一般理化学性の分析、土壌有機物の分析を行なった。 利尻島に分布する土壌断面形態的特徴は以下のとおりであった。標高が低いところでは黒ぼく土が分布していた。しかし、標高50mの地点のエゾマツ・トドマツ林では母材がスコリア質で粗粒質なため、未熟土が分布していた。標高500m以上のササ草原では、多腐植質褐色森林土が見られ、ハイマツ低木林下にはポドゾル化褐色森林土ないし高山草原土が観察された。そして、標高1400mになると湿性腐植型ポドゾル性土が分布していた。 利尻島に分布する土壌の一般理化学性の分析と土壌有機物の分析より、pH(H_2O)は標高が高くなるにつれて低下しており、O層が標高が高い地点で厚く積もっていること、C/Nが標高が高くなるにつれて増加するから、標高が高くなるほど有機物が分解されずに残っていることが示唆された。また、ピロリン酸塩抽出のアルミニウム(Alp)と全炭素量(T-C)の相関が最表層や次表層で低く、下層で高くなることから、最表層、次表層の有機物はアルミニウムと結合していない比較的新鮮な有機物が存在していると考えられた。
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