研究課題/領域番号 |
13680640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
大橋 晶良 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (70169035)
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研究分担者 |
荒木 信夫 長岡工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教授 (30193072)
原田 秀樹 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70134971)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 地球温暖化 / FISH法 / 高感度検出 / メタン / 微生物 / シベリア / DIG抗体 / 土壌 |
研究概要 |
シベリア湿地土壌サンプルにFISH法を適用した場合、極限的な環境に生息している微生物群はRNA含量が少ないために、従来のFISH法では十分な輝度が望めなく、適用はむずかしいことがこれまでの研究で分かった。そこで本研究ではRNA含量が少ない微生物に対しても適用可能な高感度のFISH法を開発し、シベリア湿地帯からの温室効果ガス・メタン放出を評価するための土壌微生物生態を解析することを目的としている。 蛍光標識の代わりに抗DIG-アルカリフォスファターゼ(AP)標識等の酵素をプローブに付加して使用すれば、高感度に微生物を検出することが可能と考えられた。しかし、この手法をリゾチーム処理した大腸菌に適用したが、検出はできるものの、高感度までには至らなかった。また、メタン生成細菌などへの適用に対してプローブの浸透性が問題であり、凍結・融解法などの種々の方法で試みたものの、まだプローブを浸透させるまでには至っていない。 そこで、より高感度な検出が可能であるCARD-FISH法を用いて、微生物を検出するための手法について検討を行った。CARD-FISH法適用のためには、標的微生物の細胞壁を適切に処理し、酵素を菌体内に浸透させる必要がある。メタン生成古細菌の代表的細胞壁構造(シュードムレイン、Sレイヤー、メタノコンドロイチン、シース)をもつ6種の純菌を選択し、それぞれについて細胞壁処理方法の検討を行ったところ、Sレイヤー、メタノコンドロイチンは無処理で検出することができ、シュードムレイン、シースはそれぞれの細胞壁に対して特異的に働く酵素を用いることで検出が可能となった。 純菌で得られた知見をもとに、環境サンプルへの適用を試みたところ、ARC915プローブに反応するメタン生成古細菌と思われる微生物を高感度に検出することができ、さまざまな環境中からメタン生成古細菌を検出することが可能であることが示唆された。
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