研究課題/領域番号 |
13680686
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
北島 健 名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 助教授 (80192558)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 脂質ラフト / 膜ドメイン / ウニ / ブタ / 卵 / 精子 / 受精 / 糖脂質 |
研究概要 |
精子-卵相互作用における機能分子の集合化による糖脂質マイクロドメイン形成の分子機構と機能的重要性の解明を目的として取り組み、以下の項目に示す成果を得た。 1.糖脂質ミクロドメインの構成成分の化学的分析と機能解析 (1)免疫沈降実験によって、ウニ精子ミクロドメインにおいて、少なくとも2種類の機能的同族分子の集合化が起こっていることを明らかにした。 (2)他動物種精子の糖脂質ミクロドメインの種間比較のためブタ精子について解析した。ブタ精子にもコレステロールをもつ糖脂質ミクロドメインの存在が証明された。また、ウニ精子との共通点としてアリルスルファターゼの存在が明らかになった。 (3)糖脂質を含むリン脂質/コレステロールリポソームによる糖脂質ミクロドメインの機能構築をおこなった。再構成リポソームにおいて受精阻害活性が再現された。 2.糖脂質ミクロドメインの集合化とその分子機構の解明: (1)糖脂質ミクロドメインの物理化学的性質をフーリエ変換赤外分光高度計を用いて調べた。ミクロドメインの融点は高く、硬い構造をしていることが判明した。 (2)精子先体反応での糖脂質ミクロドメインの集合化状態の変化について、情報伝達分子の局在性が卵ゼリー成分を作用させると変化することがわかった。 (3)糖脂質ミクロドメインの集合化の分子機構解明の問題点として、精子試料から均質な脂質膜ドメインを大量に調製することが困難であることがわかり、今後、大量調製する実験系の開発が必要であると考えられる。
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