研究課題/領域番号 |
13680698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
三角 佳生 福岡大学, 医学部, 助教授 (10148877)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | ゴルジ装置 / 局在化シグナル / アポトーシス / two-hydrid Screening / アシル化タンパク質 / ゴルジ体 / 細胞質タンパク質 / Two-Hydrid Screening |
研究概要 |
ゴルジ体に関係するアポトーシス経路におけるGCP170の役割を解析するために、ペリフェラルなゴルジ膜タンパク質である本タンパク質のゴルジ体局在機構解析をおこなった。GCP170はアミノ酸1-401のプロリンに富んだ領域(HD)とそれ以降のコイルドーコイル領域(TD)から構成されている。本タンパク質のゴルジ体局在に必要な領域を検索した結果、アミノ酸1-401の領域とコイルドーコイルの領域の2カ所にそれぞれ単独でゴルジ体局在能を持つことが明らかになった。さらに詳細に解析した結果HDのアミノ酸169-191とTDのアミノ酸1130-1180局在に必要な領域であることが明らかになった。この結果はGCP170はゴルジ体で複数のタンパク質と結合していることが強く示唆する。 GCP170結合タンパク質を検索する目的でHDのゴルジ体局在ドメインを含むアミノ酸137-247をbaitにしてHeLa細胞cDNA libraryを用い酵母two-hybridスクリーニングをおこなった。その結果、137アミノ酸から成る分子量16kDaの蛋白質を同定し、GCP16と命名した。GCP16はゴルジ嚢の細胞質側に局在することを確認した。GCP16は疎水性の膜貫通領域を欠くにもかかわらず、脂質アンカーにより強い膜結合性を示した。GCP16非膜結合変異体(Cys69,72→Ala)の過剰発現ではVSV-G輸送の阻害はみられなかったが、野生型GCP16を過剰発現時は、VSV-Gの細胞表面への輸送を阻害した。 以上の結果、GCP16はGCP170のゴルジ体結合部位に近接して結合しゴルジ体間またはゴルジ体層板間またはゴルジ体から形質膜の小胞輸送に働くタンパク質であることを示す。 また、GCP16にはcaspase3の阻害タンパク質であるILP-2のcaspase結合ドメインと有意な相同性が認められた。このことはゴルジ体でのアポトーシスシグナルの最初の標的であるGCP170の結合タンパク質であるGCP16がゴルジ体でのアポトーシスシグナルの調節に働いている可能性が考えられる。
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