研究課題/領域番号 |
13680714
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
米澤 一仁 (2002) 神戸大学, バイオシグナル研究センター, 教授 (70283900)
原 賢太 (2001) 神戸大学, バイオシグナル研究センター, 助手 (70294254)
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研究分担者 |
徳永 千春 神戸大学, バイオシグナル研究センター, 助手 (70335462)
吉野 健一 神戸大学, バイオシグナル研究センター, 助手 (90280792)
米澤 一仁 神戸大学, バイオシグナル研究センター, 教授 (70283900)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ラパマイシン / mTOR / AMP-activated protein kinase / p70 S6 kinase / eIF4E結合蛋白質 / TOSモチーフ / Scaffold蛋白質 / raptor / 質量分析計 / p70S6キナーゼ / scaffold蛋白 / 細胞成長 / 蛋白合成 |
研究概要 |
(1)mTOR結合蛋白質raptorの発見と機能解析 抗mTOR抗体によりmTORを精製すると、150kDaの蛋白が検出され、質量分析計による解析の結果、KIAA1303 cDNAクローンによってコードされる蛋白質であることが判明し、この新規蛋白質をraptorと命名した。RaptorはmTORと結合し、TORの下流因子4EBPlやp70S6kと結合した。RaptorはmTORとその基質分子を結合し、反応の足場を与えるscaffold蛋白質として機能していることが判明した。 (2)mTORシグナル伝達系とAMP-activated protein kinase (AMPK)とのクロストーク AMPKは、細胞中のAMPレベルの上昇により活性化されるキナーゼで、細胞内のATPレベルの維持に働いている。我々は、mTORのキナーゼドメインをbaitにしたyeast two hybrid系により、AMPKの_γ1サブユニットを検出した。AMPKの活性化剤AICARでヒト角膜上皮細胞を処理すると、AMPK活性の上昇とともにmTORの下流因子P70S6kの活性低下を認めた。AMPKのdominant active変異体の導入によりp70S6kの活性は低下し、dominant negativeによりp70S6kの活性は上昇し、AMPKとmTORシグナル系がクロストークしていると考えられた。 (3)RaptorとmTOR基質分子との結合におげるTOSモチーフの役割 mTORの基質分子であるP70S6kや4EBPlにTOS(conserved TOR signaling)モチーフが存在する。p70S6kおよび4EBPlのTOSモチーフ変異体はin vitorでraptorと結合せず、かつ、mTORによってもリン酸化されないことが判明し、raptorがscaffold蛋白として機能していることが裏付けられた。
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