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チミンDNAグリコシラーゼ遺伝子不活化による自然突然変異生成のメカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 13680754
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 分子生物学
研究機関東北大学

研究代表者

上原 芳彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30223499)

研究分担者 小野 哲也  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00107509)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワードチミンDNAグリコシラーゼ(TDG) / DNA修復 / ノックアウトマウス / 胎生致死 / 突然変異 / カテコールアミン
研究概要

マウスにおける自然突然変異の大部分は(5'-)CG(-3')配列部位のシトシン(C)がチミン(T)に変化したものであり、また様々な人の遺伝病における原因遺伝子での変異、また癌組織での癌抑制遺伝子(p53等)の変異でも、その多くが同じC→T変異であることも明らかにされている。この変異の原因としては、Cのメチル化と脱アミノ化によるTへの変化、並びにそれによって生じるG/Tミスマッチ対合部の修復の不完全さによると推測されているが直接的な証明はされていない。この研究では、CG部位のG/Tミスマッチ対合部のTを特異的に除去する活性を持つ「チミン DNA グリコシラーゼ(TDG)」の遺伝子ノックアウトマウス(KO マウス)を作成し、その修復活性欠損マウスでC→T変異のみが特異的に正常個体よりも増加するかどうかを調べることにより、メチル化したC(mC)の脱アミノ化が哺乳動物細胞DNAに生じる自然突然変異の原因かどうかを明らかにしようとした。
Tdg遺伝子欠損マウス:Tdgヘテロ欠失マウス同士を交配しホモ欠失マウスを得ることを試みたがホモ欠失マウスは生まれてこず、Tdgホモ欠失マウスは胎生致死であった。致死時期を検討した結果、胎齢11.5日までにほとんどのホモ欠失胎児が死亡することがわかった。
Tdg欠損胎児でのグリコシラーゼ活性:胎齢10.5日胎児の粗抽出液中のグリコシラーゼ活性を測定した所、ヘテロ欠損胎児では野生型胎児の活性の約60%、ホモ欠損胎児では約8%であった。すなわち、細胞内のG-T ミスマッチグリコシラーゼ活性の90%以上はTdgが担っているものと考えられた。
ホモ欠損胎児での自然突然変異率:胎齢10.5日胎児ではTdg活性がほぼ失われていたため、その突然変異頻度を測定したところ野生型とホモ欠損の間に有意差は見られなかった。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tetsuya Ono: "Mutation theory of aging, assessed in transgenic mice and knockout mice"Mechanisms of Ageing and Development. 123. 1543-1552 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tetsuya Ono, Yoshihiko Uehara, Yusuke Saito, Hironobu Ikehata: "Mutation theory of aging, assessed in transgenic mice and knockout mice"Mechanisms of Ageing and Development. 123 (12). 1543-1552 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tetsuya Ono: "Mutation theory of aging, assessed in transgenic mice and knockout mice"Mechanisms of Ageing and Development. 123(12). 1543-1552 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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